下大湯公衆浴場 | 上山市・日帰り温泉
山形県上山市にある上山温泉は以前、鶴脛の湯呼ばれていました。これは長禄2年(1458年)に旅の僧侶・月秀が山王山麓の沼辺鶴が脛怪我を癒し、飛んでいくのを見て、沼地に湧き出る湯に気づき温泉を開いたことからきているようです。
下大湯公衆浴場は江戸時代初期(1624年)に湯町から移設されましたが、上山温泉の市内7箇所ある共同浴場では一番の歴史を誇ります。その昔沢庵(たくあん)漬け考案者として有名な沢庵禅師も入浴しました。沢庵禅師は紫衣事件で流人としてこの地に移り住みましたが、ここの湯を利用し老体の身でありながら京都に無事カムバックできたそうです。
かみのやま温泉(最近はひらがな)のシンボル的施設とも言え、昭和32年に建てられたというレトロ感満載な施設にはなんと、番台が存在します。現在の番台のおかあさんはキャリア1年半くらいだそう。今回は取材に快く承諾してくださり、撮影にご協力いただきました。
2階には、休憩所の大広間があります。↓
タオルは自販機で売っているようです。↓
入浴料は150円と目を疑う安さ。
番台のおかあさんから頭を洗うのか聞かれ、うなずくと洗髪券(100円)の購入を促され、洗髪札を渡される。
洗髪札には蛇口のコックがついている・・・
一瞬フリーズしてしまったが、浴室の蛇口を見るとコックが外されていた。
おかあさん、シャンプー持参しなきゃいけなかったの?
『んだよ。でもお兄さん男前だからあげる』
奥からリンスinシャンプーとボディソープを取り出してくれた。慣れた感じである。
非常に大きな浴槽で開放的にゆったり浸かる事ができる。気合を入れれば泳げそうだが、熱くて挫折すると思う。
お湯は無色透明で無臭、体感44~45度と熱め。キレのある浴感で良くあったまる。
熱いせいか、湯船に長く浸かっている人はあまりいない。湯量は豊富で、たくさんオーバーフローしており、皆、床に座って談笑している。
『お湯どうだっけ?』
熱いね(笑)
『熱いのがいいのよ』
人柄、レトロ感、いろんな意味で温かく、たまには郷愁に惑う感動にまみれてみたくなります。
施設名 | かみのやま温泉 下大湯公衆浴場 (しもおおゆたいしゅうよくじょう) |
URL | https://kaminoyama-spa.com |
ジャンル | 日帰り温泉、公衆浴場 |
住所 | 山形県上山市十日町9−30 |
電話番号 | 023-672-0839 上山市観光物産協会 |
源泉 | 上山地区1号・2号・3号源泉(混合泉) |
泉質 | ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩温泉(含石膏-食塩泉) 低張性弱アルカリ性高温泉 |
効能 | 皮膚病 神経痛 筋肉痛 関節痛 五十肩・50肩 運動麻痺 打ち身 捻挫(ねんざ) 挫き(くじき) 消化器病 痔 冷え性 切り傷 火傷(やけど) 婦人病 動脈硬化 |
料金 | 大人150円 小学生100円(今は無料みたい) 洗髪料100円 |
営業時間 | 6:00~22:00 ※12月~2月は6:30~ |
定休日 | なし |
駐車場 | 〇 すぐ近く、道路向かい |
源泉掛流し | 〇 熱いため加水する場合あり |
サウナ | × |
露天風呂 | × |
貸切風呂 | × |
休憩所 | 〇 |
食事処 | × |
マッサージ | × |
手ぶらデータ | × 持参しましょう |
備考 | 一浴の価値あり。回数券11回2500円、他 |