CLIP山形映画祭2025:ほぼこれくらいしか更新していない変なブログ

2024年も映画はそれなりに。
ノミネート作品
というか観た映画
千年女優(リバイバル)

製作にかける情熱がスクリーンから溢れ出してくる大作。
現実と虚構をゴッチャにしていて、凝っているのかセコいのか。20年以上前の映画だから凝っているのかな。
哀れなるものたち

カメラで遊んでいるんじゃないの?という場面が多く、超広角だったりスチールっぽいバブルボケだったり、独特のトーンのモノクロやカラーだったり、でもエマ・ストーンには魅力を感じないどころか逆だったりする。だから最後まで観れなかった。
ボーはおそれている

想像だか幻覚だかを映像化するんだから何でもありなはずだけど、ブッ飛びすぎて客がついてこれなくならない範囲にとどめているのかも。このテの手法の映画は多いし、ブッ飛ばないと面白くならない。3時間は長いし眠い。
DOGMAN ドッグマン

リュック・ベッソンらしい子供だましのようなくだらなさは健在で、ギャングがコミカルに見える。特に真新しい演出はなかったし、いろいろキモい。
コヴェナント/約束の救出

教養のないアメリカ人が好きそうな映画。予想通りの展開で、予想通りのオチが待っている。
カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~

88歳って信じられないほど若い。鎌倉っていうのがまたいいし、人生楽しそう。映画とか芸術とかどうでもいい。
フォロウィング(リバイバル)

こんな時期があったんだなぁという感慨はあるが、なぜ賞をとるのかよくわからない。
バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト(リバイバル)

昔流行ったであろう題材なのだが、タイトル通りの悪い警察が無茶苦茶やってる。日本人にはある種、慣れない宗教観だな。
オッペンハイマー

クリストファー・ノーランがなぜにこんなセコい作りにするのか疑問だが、わりと普通の映画になってしまったがためにヒットしたのかもしれない。途中で寝ちゃった。
パリ・ブレスト 夢をかなえたスイーツ

ものすごく普通の映画で、ベタで構図的にもイマイチで学生作品かと思う場面もチラホラある。まぁ、そんなことはどうでもいい映画なのか。源利華とかいう人が出演していたけど、外国人が好きそうな純日本人の顔してるわ。
無名

少しゴダールっぽい匂いがして、フィルムノワールっぽくもあり、それがどうというわけでもない。王一博(ワン・イーボー)は完全にアイドル顔で、中国の客呼び担当だろうなぁ。
関心領域

アウシュビッツに住む富豪の家庭には、隣接する強制収容所内部の音が四六時中聞こえ続け、建物の一部が見え、のぼり続ける煙が見える。ほとんど収容所内部を映すことなく、無機質なカメラワークで、出演者の存在感を抑えた演出をし、淡々と生活を続ける人々がいて、真っ黒な犬が右往左往しているのが怖い。広義のホラー映画に属するのかもしれないが、視覚的な怖さは全くなく、観客に対して何かを提供するでもなく、ドキュメンタリーに近い冷淡で客観的なカメラ目線があるだけ。この映画の観客は過去に起きた現実と強制的に向き合わされ、無関心の度合いを炙り出されると、逆説的に恐怖が湧いてくる。凄い監督・・・本当に怖い映画。何故日本でもっと話題にならないのだろう。
ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー

こういう人とはあまり関わりたくない。確かに映画界は男社会が続いて差別的だった時代もあってそれはよくないと思うが、男目線で描くシーンは批判されるべきではないし、うんざりしてるなら勝手にしてろよと思う。
先生の白い嘘

原作は女性で、監督は男性だから、そこに相違があるのではないか。これは女性にしか描けない物語なのに、不要な男性目線があったりする。ショッキングな映画だとか、カザマ君怖いとか言ってる観客は全然ダメで、映画的にどうにもならないからキャスティングで客を入れているだけなのだ。旧ジャニーズ系の芝居の酷さがわからないのか。
ヤマトよ永遠に REBEL3199 第一章 黒の侵略

前フリが長い。このまま終わるのかと思った。アニメなのにカメラの映像のように手前をボカしたりしている。本来、実写を追いかける必要はなく、アニメにしか描けない映像を目指すべきだと思うのだが。
骨を掘る男

基本的には普通のドキュメンタリーで、それ以上でもそれ以下でもないが、そもそもそんなことはどうでもいい。客観的ではなく、被写体に迫るわけでもなく、こういう人がいるよという話。主人公がデニー知事をぶん殴れば面白かったけど、奥崎謙三と違って普通の人だった。
台湾アフタースクール

特に何という事もない映画。
アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家

ドキュメンタリーで3Dは新しい試みとはいうけど、特別没入感があるわけでもなく、やはりどうしても3D不要な気がする。ヴィム・ヴェンダースだから観に行ったけどね。
Ryuichi Sakamoto | Opus

全編音楽と坂本龍一のみが映し続けられ、余計なものは排除される。カラーも排除されて最後までモノクロで、3Dよりこっちの方が没入感あるのでは?とさえ感じる。監督は息子。なんと、エグゼクティブ・プロデューサーとしてジェレミー・トーマスが関与していた。ってことは坂本の出演映画のほとんどは彼が関与していることになる。
フィリップ

外観的にモテるとは思いにくいけどモテる設定の主人公が戦争に振り回される。刺激的な宣伝コピーのわりに、それほど過激な内容ではない。とはいっても、関係がバレて丸刈りにされたドイツ人女性には切ないものがあった。同年代の日本人女優に同じシリアスな役を演じられる人はいるだろうか?たぶん、いないと思う。
1カットのロングショットが時々あり、それに限らずだけど昔の映画っぽく綿密に計算して作り上げていく細かさがあり、リハーサルを何度も重ねたであろう粘り強さがある。映画を作り上げるための溢れるほどの情熱を感じる。
マミー

最高裁に異論を訴える内容のドキュメンタリーだが、何というか、弱い。ドキュメンタリーとしての力がない。そして監督は警察に捕まったりしている間抜けな映画。
あんのこと

ほぼ事実の話であるがゆえに、なかなか衝撃的であった。河合優実の存在感は凄かった・・・そのうちベテラン俳優を喰ってしまう女優になるだろう。恐ろしい。
ナミビアの砂漠

夢も希望もなさそうなガキというのは現代っ子というより、いつの時代もいそうなものだ。物語や演出はともかく、河合優実は以前の作品にも増してブッ飛んでいてモンスター化していた。日本でこんな女優見たことない。
シビル・ウォー アメリカ最後の日

冒頭観た瞬間、古典かよ、と思ってしまったが、音楽の挿入などスタイリッシュにしようとする試みがあり、相反する演出が同居している。基本的にはロードムービーで、その枠組みを壊すことはできない。
パリのちいさなオーケストラ

タイトルにパリを付ければ客が入ると思ってるんだろうか・・・騙されてつい観てしまったではないか。非常に普通の映画だった。原題はDivertimento(ディヴェルティメント)
アット・ザ・ベンチ

元々映像でスタートしたあと写真家になり、映像に戻ったような監督で、宇宙人が話す内容は写真家っぽい。5編にわかれたオムニバス映画で、夕陽に照らされた広瀬すずの横顔は劇中で突き抜けてかわいいが、恐らく監督の好みの女性だからかも。脚本は一人と思いきや、それぞれが違う人なのは意外だったのと、会話のテンポが最近のYouTubeみたいだった。
クルージング(リバイバル)

1980年だからこそ製作できた映画だが、当然ながら同性愛差別を助長するとして猛烈な抗議活動を受けた。ラストシーンの鏡越しのアル・パチーノの表情は彼の凄みが出ていて、もはやゲイとして後戻りできなくなっている、あるいは女性になったような眼をしていた。また、そのシーンは古典的なサスペンスの要素を汲んでいる。
フェラーリ

「レースに勝つために車を売る」だなんて素敵だ。エンツォのような、ほとばしる情熱は多くの創業者にとって必要だし、経営危機を勢いで乗り切らなければいけない場面は必ず遭遇する。ただ、人の命に係わる業種は大変だと思う。
四月になれば彼女は

何を面倒なことをゴチャゴチャ言ってんだよ、という話。森七菜との青春話でよかったのに、とひたすら思いながら鑑賞していた。
夜明けのすべて

まったりした映画。寝る人もいるだろう。フィルムで撮影したのか、フィルム調のデジタルなのか、それっぽい雰囲気がある。パープルフリンジ出てたからデジタルかなぁ、まぁどうでもいいか。
どうすればよかったか?

音声は入っているけど、何を言っているかわからない。特にじいさん。内容的にはドキュメンタリーにありがちな展開ではある。
お坊さまと鉄砲

ブータンの人が鑑賞したら、もしかしたらズッコけるかもしれない。仏教国だけに、僧侶のリアクションなど日本人にも理解できる面はあるが、ブータン人の性格をわかった気になってはいけないだろう。映画としては割と普通。CLIP山形映画祭2022大賞候補になったドルジ監督の新作となる。
山逢いのホテルで

キモい。主演のジャンヌ・バリバールは56歳っていうけど、もっと老けて見える。ホテルで逆ナンする変態と誘いに乗る変態、そしたら恋愛に発展したのだとさ。老人同士で何やってんだよ。
金猫賞 Chat d’Or (グランプリ)
関心領域

映画を芸術と信じていれば、このような作品と出会うことができる。映画が進歩した瞬間に出会うことができた、素晴らしい時間であった。
主演俳優賞
河合優実

今の時代にこんなモンスターが現れるとは予期してなかった。これは世の中が大きく変化し、テレビが終わり、新たな時代の幕開けを告げるものかもしれない。
ベストバウト賞
堤聖也 vs 井上拓真

WBA世界バンタム級タイトルマッチ、井上拓真の防衛戦。技術の井上と執念の堤、世界戦レベルなら技術が勝ると多くの人は考えたであろうが、それを覆す結果になった。堤選手は昨年に引き続きの受賞。堤選手は今年、初防衛に成功している。メディアにマイクを向けられた様子を見ると意外に思う人もいるだろうが、実は繊細で細かいことを気にする人かもしれない。だからこそ自己管理を徹底していて減量が上手でコンディションに失敗がないのではないか。と勝手に思う。
なんとなくあげる賞
松本人志

個人的にはハメられたと思っている。地上波の復活は遠いだろうが、アマプラやNetflixがある。
CLIP山形賞
京都の舞妓

Netflixの「舞妓さんちのまかないさん」を観て興味を持っただけ。よからぬイメージを持つ人もいるだろうが、時代と共に変わっていけばよい。週刊誌に告発というのは間違ったやり方だと思うし、業界全体がそうだと思われかねない。
日本芸能大賞
該当なし。もしくは知らないというか。
最後に
続けるか迷う