東京遠征:第61回東京高円寺阿波おどり:1人の女性に心打たれる
激混みの夜
東京に来たついでに祭りでも見ようかと、同日に開催される東京の代表的な祭り「浅草サンバカーニバル」か「高円寺阿波おどり」のどちらかを見物しようと思い、浅草でサンバってどう考えても違和感があるので阿波おどりにしました。
少し時間より早めに到着したものの歩道は人で埋め尽くされ、盛り上がりすぎてDJポリスは何を言ってるかわかりませんでした。やがて歩道への通行規制が行われ、警察が立ちふさがり踊り手を見る事すらできなくなります。
後姿の共演
高円寺駅(南口)を出ると歩行者は一方通行で、到着したところには踊り手が準備をしていました。そこは踊る場所ではなかったのですが、気が付くまで時間がかかりました。
ところが意外に撮影にもってこいで、間近で見られる素晴らしい機会だったのです。
頭の上に乗せたトサカみたいなのは不思議でしたが、見ていると次第に引き込まれて“うなじとの共演”が見る者を魅了するのです。しかも、“集団トサカうなじ”が同じ動きで踊ります。
ようやく気が付きました。後姿が好きなのだと。
高円寺の阿波おどり
激混みすぎる pic.twitter.com/778RqTwAcN— 山形CLIP@武田編集長 (@yamagataclip) 2017年8月26日
歴史を辿る
「徳島市阿波おどり」に次ぐ規模の「東京高円寺阿波おどり」は、約1万人が踊り、約100万人を動員するといわれます。
始まりは昭和32年、高円寺の商店街が町おこしとして地元青年部が氷川神社の例大祭にあわせた「高円寺ばか踊り」でした。
当初は阿波踊りとはまるで違うものでしたが、東京在住の徳島県出身者から指導を受ける形で発展していきます。
現在はNPO法人東京高円寺阿波おどり振興協会が主催し、東京の代表的な夏祭りとなっています。
と、こんな感じでいいでしょうか。簡単すぎますけど。
移動に移動
どこか見る場所はないかと死ぬほど歩きました。
歩道への通行すら禁止され、勝手にアパートに侵入しようとして怒られている人もチラホラいる中、「トサカうなじ」をもう一度だけでも見たいのです。
やはり踊っている姿をみたい。でも疲れたのでもう帰ろうかと駅に向かい、ダメもとで駅を挟んで逆側(北口)に出てみると、まぁまぁ見れそうな場所に遭遇しました。
幕が閉じていて何も見れそうにないので人が少ない。しかし椅子に座っている人がいる。
何かありそうな予感・・・期待して近づいて待機していると・・・
キターーーーー
編み笠の妖艶
「トサカうなじ」なんていうと怒られます。女性が被っているのは「編み笠」です。
「連」と呼ばれるグループの、手を高く上げて踊る女踊りと呼ばれる女性の調和したシンクロナイズド的な集団美は、官能的で雅やか。
接近したところで撮影に気が付いた女性の、嫌がらずに応じてくれた時のアイコンタクトが忘れられず、思い返すと涙が出そうになります。お祭りがこれほどまでに感動を及ぼすものだとは・・・想像すらしていませんでした。
お会いしてお礼を言いたいほど。
山形では気が付きませんでした。
反省。
これから9月にかけて県内では祭りが多く開催されます。しばらく疲れが抜けない日々を送りそうです。
さて、帰ろう。
名称 | 第61回東京高円寺阿波おどり |
URL | http://www.koenji-awaodori.com/ |
開催時期 | 2017年8月26・27日、毎年8月下旬(最終の土曜・日曜) |
開催時間 | 17:00~20:00 |
規模感 | ☆☆☆(大) |
料金 | 無料 |
問合せ | ウェブサイトへ |
開催場所 | JR「高円寺」駅、東京メトロ・丸ノ内線「新高円寺」駅周辺商店街及び高南通りの8演舞場 |