みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2016
ヴェネツィア・ビエンナーレならぬ、山形ビエンナーレが今年も開催されます。今回で2回目。
ビエンナーレはイタリア語で「2年に1度」という意味で、ベネチアでは奇数年、山形では遇数年に開催されるようです。
ただ、ベネチアでは国同士で競い合うコンペティションになっていますが、そのあたりは違っていますね。
山形国際ドキュメンタリー映画祭は奇数年に開催されるので、芸術の一大イベントが毎年開催されることになり、楽しい限りですから山形に移住しましょう。
映画祭と違い、山形ビエンナーレは山形市とは限らず、県内あちこちでイベントが行われていて、崇高に感じている人も多いゲイジュツをもう少し身近に感じられるきっかけになるかもしれません。芸術なんて自己申告でいいんです(笑)
恐らくメイン会場となる文翔館にやってきました。北側にある駐車場は無料です。
まず、文翔館の議場ホール「ミロコマチコ」に行ってなんとなくでも内容を掴むことができると、他の会場に行っても理解しやすい面がある気がします。
入り口付近にストーリーの文章が展示してあります。
そのストーリーは人間からみた物語と野生動物からの物語の2面を持ち、それを立体絵本にしてを展示されている、という事だと思う。たぶん。
扉を開けた内側が、動物ストーリー、外側にも絵が描いてあってそれは人間ストーリー、ということらしい。
パンフレットにでてたやつ。
1階中庭「spoken words project」
安部公房の小説「砂の女」をモチーフに物語に登場する女をイメージした展示物。
みんな気づいてる?
2階「ひじおりの灯」
肘折温泉街で点灯していた灯籠絵がそのまま展示されていました。肘折から受けたインスピレーションを絵にあらわします。
肘折で見るのとはまた雰囲気が変わるかも。
2階「スガノサカエ」
山形市内の魚市場で定年まで働きながら、自室で絵画やオブジェをつくり続け、2016年春、惜しまれつつこの世を去った画家スガノサカエ。処方箋の裏にまで描いていたという、最後の日々を記録した数百枚の未発表のドローイングをメインに展示する。
こりゃあよくわからん。
3階「荒井良二」
絵本作家の荒井良二氏は本芸術祭の芸術監督を務めている。
絵画原画を再編集した映像インスタレーション、絵本の原画、本の挿絵などが展示されている。
3階「荒井良二2」
文章の部屋があり、その隣にその内容をオブジェ化した(と思う)部屋がある。
3階「いしいしんじ」
「トッテオキのやまがたり」 と題し、山形県民から募った名所旧跡をめぐる紀行小説を執筆。書きあがった原稿から順次、ギャラリーに張り出されていく。
先日別の会場でお会いしたスタッフが本日は文翔館内にいた。人を寄せ付けないオーラを出していても、親切に話しかけて説明してくれる図太い芸工大の学生って素敵ですね(笑)
こちらはその方を覚えていても、逆に顔を覚えられているとは思わなかった。
会場をかえて
山形まなび館 「荒井センパイと絵本の学校」
荒井と高校生の対話のなかで浮かび上がったキーワードは「なりかわる」。絵本をつくるプロセスを通して、自己/他者と向き合った高校生たちの4日間を、ワークショップから生まれた作品群と記録映像で紹介する。
持ち帰り用のお面も置いてあった。さて、持ち帰ってどうするか。
「とんがりビル」
1階に大原大次郎氏の作品がある。
PCやCGに頼らず、紙や銅版から文字のエレメントを手で切り抜き、糸でつないで組み上げるモビールのシリーズ「もじゅうりょく」の最新系を、山形県中山町のラグメーカー穂積繊維工業の工房で現地制作。とんがりビルのギャラリーKUGURUを、文字の体験空間に変貌させる。
絨毯がふかふかして気持ちいいので、靴を脱いでどうぞ、とスタッフに勧められる。よくみると「形」の字になっている。
その他同じビルに、食堂nitakiと坂本大三郎さんの店「十三時」があり、4階には、山形でつくられた生活道具を扱う「山の形ストア」などがある。
その他にも真室川町から西川町、南は上山市までたくさんの会場があり、イベントなども数多く開催されます。
※文章の一部を専用サイトから抜粋しています。
名称 | みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2016 (みちのおくのげいじゅつさい やまがたびえんなーれ) |
会場 | 文翔館、洗心庵、とんがりビル、東北芸工大キャンパス 他 |
日程 | 2016年9月3日~9月25日 |
駐車場 | 施設による |
営業時間 | 施設による |
休業日 | 施設による |
予算 | 基本0円 |
問合せ | TEL 023-627-2091 東北芸術工科大学山形ビエンナーレ事務局 |