加登屋旅館:スーパートロトロのツルツル湯は超新鮮なローション風呂だった
鮭川村に入り、トトロの木を見に行かずに羽根沢温泉へ向かいます。
山奥の小さな温泉街には道沿いに旅館が数件並び、向かい合うように広い駐車場があり、隣接して無人の公衆浴場がありました。
車がない人は主にバスになり、新庄駅から30分とか45分とかかかるらしいのです。
羽根沢の由来は、このあたりの住民が、新庄藩の藩主に鷹の羽根を献上したことから名づけられた。1919年(大正8年)、石油試掘中に湧きだした。石油試掘に纏わる温泉は他にも豊富温泉、月岡温泉、瀬波温泉などがある。石油自体は湧出量が少なかったことから、採算性がないとして本格操業されることはなかったが、地元に住んでいた加登屋旅館の先祖が採掘権を石油会社から買い取り、一軒宿から徐々に規模を大きくしていった。現在泉質に油分は含まれていないが、しばらくは油混じりの温泉だったという。戦中になり、旅行客がいなくなると一時存亡の危機に立たされたが、客がいなくなった空き部屋を蚕小屋にし、養蚕を行いながら細々と温泉宿を維持してきた。
出典:Wikipedia
この町は緑の絵の具だけで描いた世界のように、単色で埋められた印象でした。
おとぎ話にでも出てきそう。
今回は羽根沢温泉の湯元「加登屋旅館」の日帰り入浴にお邪魔します。
鄙びた温泉街の宿に入ると昭和感を堪能しながらの宿泊ができそう。
日帰り入浴のお願いをすると快諾していただき、いきなり怪訝な表情に豹変する旅館とはまるで違って素敵な対応をしていいただく。
受付近くには自販機と並んで鍵付きロッカーもあり、積極的に日帰り入浴者を受け入れてくれるようです。
浴室に入ると、八角形の浴槽を男女で半分に仕切ったようになっていて、湯量が豊富なので湯舟からドバドバとオーバーフローして、排水口に渦を巻くように流れていく様子が目に留まります。
加水なし、循環なしのお湯は、ホテル紅葉館と比べるとなんとなくトロみが強い気がします。
源泉から近いからだろうか・・・
スーパートロトロもしくは、スーパーヌルヌルもしくは、まるでローション。そしてツルツルな肌ざわり。
ウェブサイトでは自らローション風呂と伝えている。
ほんのり硫黄臭やアブラ臭がする無色透明な湯。
肌にまとわりつくような、オイルを肌に塗りたくっている感じ。
でも湯上りさっぱりという個性的なお湯でした。
素晴らしい・・・本当に素晴らしい温泉なのです。
塩化物・炭酸水素塩温泉の温度47.2℃、溶存4000mg弱。
湯元なので超新鮮でした。
源泉が同じ羽根沢共同浴場の泉質もいいですが、夏場は非常に熱くなります。
旅館は浴槽が広くて温度が下がり、自然に適温になるのでオススメです。
施設名 | 加登屋旅館(かとやりょかん) |
URL | http://hanesawaonsen-katoya.com/ |
ジャンル | 旅館 |
住所 | 山形県最上郡鮭川村中渡1312 |
アクセス | 新庄駅からバスで約45分 |
電話番号 | 0233-55-2525 |
源泉 | 羽根沢源泉 |
泉質 | 含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉 |
効能 | 関節リウマチ、変形性膝関節症、腰痛、神経痛、五十肩、打撲、捻挫 冷え性、抹消循環障害、胃もたれ、軽症高血圧、糖尿病、痔の痛み 軽い喘息、肺気腫、軽い高コレステロール血症、自律神経不安定症 睡眠障害、うつ、病後回復期、疲労回復、健康増進、きりきず アトピー性皮膚炎、皮膚乾燥症、ほか |
料金 | 300円 |
営業時間 | 8:00~20:00 |
定休日 | 無休(要問合せ) |
駐車場 | あり |
源泉掛流し | 〇 加水なし、循環なし、冬季は加温する場合あり |
サウナ | × |
露天風呂 | × |
貸切風呂 | × |
休憩所 | × |
食事処 | × |
マッサージ | × |
手ぶらデータ | シャンプー類、ドライヤーほか |
備考 | 鍵付きロッカーあり |