石抱温泉 | 大蔵村・野湯
そば処寿屋でそばをすすりながら、肘折の地図をみていたら「石抱温泉」とかいうのがあるらしく、その足で行ってみることに。
管理は肘折温泉のゑびす屋さんです。冬は豪雪地帯の肘折なので入るのは不可能といわれ、せいぜい5月下旬から10月頃までだそうです。雪が降らないのは4ヶ月程度って、大変な地域です。
6月になってってすぐなので、きっと大丈夫と判断して訪れてみました。ところが、想像以上にジャングルに迷い込んで行くかのような奥地なのでした。
肘折温泉街から南下してしていき、山道になります。途中、道が枝分かれになっていて、ここは・・・
勘で左へ。
発電所前を通り、やがて舗装されていない砂利道になっていきます。
道路わきに大きな川が流れ、高さがほぼ変わらないというのは自然の恐怖を感じます。
途中、橋を2回ほど渡ってどんどん奥地へと進みます。人によってはこのアタリで心が折れるかも。
やがて車で進むのは限界になる突き当たり周辺に、人工的なスペースがあり駐車してみるとそこには、石でできたオブジェで場所を示してくれます。
ホッとひと安心というか、とっとと帰りたいジャガラモガラ以来の複雑な心境になりました。
さて、ここからどこへ行くのかよくわからない。詳細は省略しますが、実はかなり迷って石のごつごつした川沿いを歩いてみたり、かなり悲惨な目にあったのです。
結局は、駐車スペースから繋がったこのあたりから侵入すればよかっただけです。ちなみに、ここでケータイは繋がりませんでした。
あとから食べる予定のだんごのメニューを想像しながら気を紛らわせ、一人通るのがやっとの道なき道を進んでいきます。
わりとすぐでした・・・
この環境で入浴というのは・・・しんどいですね。夏場に虫は多いだろうし、冬は入れないし、となると梅雨入り前の6月はじめ頃がベストなのでは。
緑がかって白濁した温泉が、チョロチョロと上から流れ降りてきます。手を入れてみると、体感30℃そこそこくらいのぬるま湯。
数人は入れるくらいのスペースです。石を抱いていないと浮いてしまうから石抱温泉なんだとか。肘折同様、炭酸泉が特徴で、湯底からぷくぷく湧き出してくるからそう言われたのでしょう。
気を取り直して入浴してみると、湯色は違いますが、泉質からいっても肘折と似ていて金気臭がします。露天風呂によくある開放感とは全く次元が違う、それ以上に自然に溶け込み、むしろ雄大さにひれ伏して、やがて人間の尊厳を忘れるでしょう。とか、くだらない事を考えます。
浴感は肌スベスベですが、湯底がヌルヌルしたり、ぷくぷく湯が湧き出したり、苔が生えていたり、虫がいたり、鳥のさえずりとか、いろんな情報が同時進行で飛び込んできます。
施設名 | 石抱温泉(いしだきおんせん) |
ジャンル | 野湯、秘湯 |
住所 | 山形県最上郡大蔵村南山 |
電話番号 | 0233-76-2008/旅館 えびす屋 |
源泉 | 石抱温泉 |
泉質 | ナトリウムー炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物温泉 |
効能 | 切り傷・やけど・冷え性 美肌・胃腸病・リュウマチ 慢性皮膚病・動脈硬化症・慢性婦人病 高血圧、心臓病、慢性消化器病ほか |
料金 | 無料 |
営業時間 | 24時間 |
定休日 | 冬 |
駐車場 | 〇 |
源泉掛流し | 〇 |
サウナ | × |
露天風呂 | 〇 |
貸切風呂 | × |
休憩所 | × |
食事処 | × |
マッサージ | × |
手ぶらデータ | × 洗面器あり |
備考 | 無料なので回数券はない |