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谷地大勝軒でつけ麺の源流を見た

 
大勝軒
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第1回・第2回CLIP山形編集長選抜総選挙1位、JRRC日本ラーメンライス評議会会長、JUA日本鰻重協会会長、全国いが餅選手権大会代表理事会長。 自称フランス人

谷地大勝軒は、坂口正安氏を師匠に持ち、大勝軒の源流・中野店の流れを引き継いでいる。

中野・代々木上原系の特徴は、東池袋系と味の系統が全く違っていて、和風だしをメインとしたスープが特徴でチャーシューが短冊状になっている店が多い。

東池袋系が源流と思われがちだが、山岸一雄氏の影響と思われる。

山岸は、親戚だった坂口正安と一緒のラーメン店(阿佐ヶ谷・栄楽)に勤めてラーメン修行をした後、修行店から坂口が独立する際に行動を共にし、『大勝軒』(中野店)を立ち上げた。後に坂口が別の場所に本店(代々木上原店)を構えたことにより、山岸が中野店の店長を任されることになった。以前から「まかない食」としていた「湯呑み茶碗にスープと醤油を入れたものに、残った麺を浸したもの」を食していたところ、それを見ていた客が関心を示し、これが転機となって試行錯誤しながら研究を行い、常連客に試食させたところ評判が良かったのでメニューの一品として完成させた。1955年「特製もりそば」として供されたものが、商品化された最初のつけめんといわれ、その考案者とされている。(出典:どっかのサイト)

1961年(昭和36年)6月6日、山岸氏は中野店から「東池袋大勝軒」として独立(暖簾分け)し、「特製もりそば」を中心に人気を博した。
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山岸氏は「つけめんの元祖」として知られ、従業員にレシピを伝授して多くの暖簾分け店舗を生んだ。

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現在の東池袋系は自家製の中太麺の他、げんこつ、豚足、鳥、挽肉、さばぶし、煮干、魚粉をベースにした魚介系風味が強いスープが特徴で、豚ももを使った大きなチャーシューを添え、「特製もりそば」と称してつけめんを販売している。いつの間にか味が変化したようだ。

大勝軒(池袋)
(↑東池袋大勝軒の特製もりそば。つけ汁内にチャーシューが沈んでいる)

羽田空港に大勝軒ができていた。東池袋系の流れですが、業務提携ということのようです↓

羽田大勝軒

谷地大勝軒店主・後藤さんにとって山岸氏は兄弟子にあたる。

大勝軒2

↑谷地大勝軒「デラックスつけめん(780円)」のつけ汁。

あっさり豚鶏清湯に昆布の他、多くのベース種が加わり、中野店よりやや酸味が強め、かつ親しみやすい味わい。

大勝軒めん

ややヤワめに仕上げられた中太麺は、瑞々しくツルッとして喉越しが良い上、噛むとモッチリ感があり、つけ汁との相性が良い。

トータルで非常にバランスが良く、やみつきになる。

つめけ麺・デラックス(800円)

店名  谷地大勝軒(やちたいしょうけん)
ジャンル  つけ麺、ラーメン、中華、定食
TEL  0237-73-4133
営業時間  11:00~14:30、17:00~19:00
定休日  木曜日
駐車場  あり
住所  山形県西村山郡河北町谷地下野100-1

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