山形県内でも基準越えの硫化水素=温泉施設の調査-環境省
2014年に北海道で入浴者が重体、2015年に秋田の源泉施設で作業者が死亡していた。
おいおいちょっと待ってくれよな聞き捨てならないニュースです。
2017年1月16日、山形県を含む、青森県、宮城県、北海道の旅館などの温泉施設33か所で、基準値を超える硫化水素濃度が検出されたことがわかりました。
具体的な施設名などは明らかにされていません。
出典→硫化水素、33カ所で基準超=温泉施設の調査-環境省(JIJI.COM)
硫化水素とは?
当サイトではよくタマゴ臭と表現しますが、一般的に腐卵臭とか硫黄臭と言われます。
蔵王温泉とか、小野川温泉、赤湯温泉などは硫黄(イオウ)の匂いがすると言われますが、硫黄は本来無臭なので、それは硫化水素臭の事を指しています。
なぜ卵の匂いと似ているのか
卵の白身には硫黄を含んだアミノ酸であるシスチンやメチオニンが含まれています。長時間加熱するとこれらのアミノ酸が熱によって分解し、硫黄は硫化水素になります。硫化水素の発生反応は、温度が高くて時間が長いほど反応するので、長時間過熱したゆで卵ほど硫黄臭も強くなります。硫化水素が発生したとしても微量なので、特に問題はありません。
ですので、硫黄泉の匂いとゆで卵の匂いは同じ硫化水素なのです。
というわけで
当サイトで硫黄泉をゴリ推ししているように、硫化水素臭が好きな温泉ファンはたくさんいます。
有毒気体ですが、温泉で発生するのは微量なので、害はありませんし換気を行っている施設は多いです。
まさか旅館に宿泊して温泉に入らない訳にいかないでしょう。
県内では健康被害が起きるほどの量ではなさそうでひと安心ですが、共同浴場を含めた各施設では硫化水素が基準値を超えていないようマメに計測していただくなり、お願いするしかありません。
また、計測値を掲載するなど、安心して入浴できるようになればいいかもしれません。