肘折温泉小松淵の紅葉狩りと寒河江に向かって走るダートコースの紅葉
久々の肘折温泉
肘折温泉は開湯が1200年前と古すぎるせいか怪しい伝説が多い。江戸時代以降の話は信憑性があり、出羽三山、葉山両山への参道口として多くの参詣客を集めた。
鄙びた温泉街には湯治宿の趣を感じる建物が多い。
今回訪れた小松淵(こまつぶち)は、いでゆ館のすぐ近くにある。
小松淵の大蛇伝説
昔、小松淵にいたずら好きの大蛇が棲み着き旅人や村人達を困らせていたところ、新庄藩のサムライだった小山八郎がみごと大蛇を退治し「大蛇の血が七日七夜川の水(銅山川)を朱に染めた」という伝説がある。
小松淵
温泉街の入り口にある小松淵は、トロイデ型(鐘状)火山の噴火口が淵になったもの。
直径2kmのカルデラ(凹地・窪地)の東端にある肘折カルデラは、現在気象庁によって活火山に指定されている。
実は肘折温泉郷全体が「肘折火山」のマグマ溜りの上に位置しているというのだ。
怖い。
カルデラ温泉とか言ってのんきに湯に浸かってる場合だろうか。
まぁ、大丈夫でしょ。
小松淵紅葉狩り
銅山川の名勝たる小松淵は、例年10月中旬から下旬まで橙や黄色に染まったブナやカエデが水面に映える。
光をキラキラと反射させながら宙を舞う枯葉は、右往左往しながらゆるやかに着水した。
なんとも風流。
ついでにいでゆ館で温泉に浸かって帰ろう。
浴室から小松淵が眺望できるかも。
国道なのにダートコース
通常、肘折には新庄市や戸沢村方面から国道458号線を南下してたどり着くものだが、ある一定期間、寒河江市から国道458号線を通って北上してくる道が開通する。
今回はそのコースを通って寒河江方面に抜けてみたものの・・・
はじめはこんな感じで紅葉が綺麗で道路が狭くて、という程度だった。
次第に舗装されない砂利道へと変わっていき、車1台通るのがやっとですぐ横は崖になる。
対向車が意外に多くてとても撮影する余裕などなく、冷や汗をかきながら恐る恐る進んでいく。
道が開けたり、また狭くなったりを繰り返す。
すると突然燃えるような紅葉樹林が待ち受けていて、撮影大会になっていた。
それも一瞬で終わり、時々現れる樹海に目を癒されつつ、ひたすら走り続けること1時間以上。
寒河江に近づいてくると道が開けてきて気持ち的にかなり余裕になり、対向車が来ても地獄を見なくて済むようになってきた。
川を渡り、寒河江市幸生(さちう)になると集落が見えてきて現実感が湧いてくる。
チェリーランドまで約1時間半で到着。
新庄経由もしくは大石田町次年子経由で行ってもそれほど時間は変わらない。
結論:このルートはやめよう。
名称 | 肘折温泉小松淵の紅葉(ひじおりおんせんこまつぶちのこうよう) |
見頃 | 10月中旬~下旬 |
規模感 | ☆☆中 |
料金 | 無料 |
駐車場 | いでゆ館駐車場など |
問合せTEL | 0233-76-2211/肘折温泉観光案内所 |
備考 | 小松渕? |
アクセス | 古口駅から約40分 |
所在地 | 山形県最上郡大蔵村南山 |