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羽黒山五重塔の紅葉と150年ぶりの御開帳:今こそ訪れるべき理由

 
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第1回・第2回CLIP山形編集長選抜総選挙1位、JRRC日本ラーメンライス評議会会長、JUA日本鰻重協会会長、全国いが餅選手権大会代表理事会長。 自称フランス人

ライトアップを観たかったものの、10月で終わっていたらしくそれは来年に持ち越し。

山頂まで行きたかったものの、そんな体力あるわけないのでそれは来年に持ち越し。

という言い訳をしつつ、訪れたのは11月上旬で紅葉の時期、150年ぶりの五重塔御開帳があると聞いてタイミングをあわせて両方見ようかというワケです。

羽黒山や五重塔関連の記事はネット上に溢れるほどあるので、わざわざ取り上げなくてもという気はしていますが、こういうサイトを運営しているので掲載しないわけにもいかないかなと。

文章がうまい人なら「今こそ羽黒山五重塔に訪れるべき理由」とか言いそう。

羽黒山について

古来より山岳信仰として根付く出羽三山(羽黒山、月山、湯殿山)のひとつで、今でも多くの参拝者を集める東北髄一のパワースポット。

アクセス、駐車場など

庄内交通バス羽黒山行き羽黒随神門(終点)で下車、市内から1時間かからず到着する。

車の場合、鶴岡駅から約40分程度で到着。庄内あさひICから約20分程度となる。

随神門前

入り口の随神門近くになってくると周辺地域には宿坊がたくさんあり、参拝者の多くはこちらに宿泊するという。

予約はほぼ電話のみと思われ、旅行サイトなどを検索してもよくて1件程度しかヒットしない。

トリップアドバイザーならいくつかヒットするものの、非常に情報が薄い。

駐車場は広く、近くの「いでは文化記念館の駐車場」を利用する人も多く、そのままトイレも借りたりしている。

参拝前にトイレは済ませておきたい。

いでは文化記念館前

随神門

参道入り口の随神門の前には大きな鳥居と、その先の「案内所兼御朱印所」があり御朱印のために行列を成していた。

それ以外の参拝客は特に料金を支払うでもなく、門をくぐって階段を下りていく。

入り口

帰りの人達は疲れ切った表情で階段を上って帰ってきている。

五重塔へは10分程度と聞いているので、きっと山頂に行ったと信じるしかない。

日中なのにどこか薄暗く、全体が木陰になっているみたい。

あたりは杉の並木で、これは花粉の季節に来たら大変なことになるかもしれないと思ってしまった。

山頂まで続く杉並木は推定300~500年の樹齢で、国の特別天然記念物になっている。

また、ミシュラングリーンガイドで三ツ星を獲得している。

紅葉と神橋

階段を下りて平地になると6つほどの小さな神社が並び、その先に流れる祓川(はらいがわ)周辺の紅葉が色づいていた。

どことなく神がかっているように見える。

名称からして神聖。

橋を渡りながら見えてくるのは、「須賀の滝」と「祓川神社」と「岩戸分神社」。

須賀の滝は1654年に月山から8㎞の水路をひいて人工的に作ったもの。

滝と神社

これらを参拝したあと振り返り、神橋を見るとまたもや神がかりな景観であった。

神橋

爺杉

途中、羽黒山最古の巨木「爺杉(じじすぎ)」があり、皆立ち寄って手を合わせていた。

樹齢1000年以上で幹囲8.25mとひと際太い。

人と違ってジジイでもデカい。

昔は隣に婆杉があったというが、暴風で倒れてしまった。

人と違ってババアがいなくても元気。

爺杉

五重塔

ほどなくして杉の合間から五重塔が顔を見せてくれる。

1966年(昭和41年)に国宝に指定され、東北地方では最古の塔といわれる。

撮影は難しかった。仰角になるし。

平将門の創建と伝えられているものの、定かではないらしい。現在の塔は1372年再建したと伝えられている。

1608年に最上義光が再建したという人がいますが、厳密には再建ではなく修理だと思う。

かつて周辺には寺院が多く建っていたものの、神仏分離によって廃されている。

しかし五重塔は仏教式建築なので、壊されずに残っているということになる・・・

高さ29.9m、純和様三間五層素木(しらき)造り、屋根は杮(こけら)葺き。

御開帳

2018年(平成30年)4月28日~11月4日の間、出羽三山神社において「国宝 羽黒山五重塔特別拝観」と「羽黒三所大権現秘仏初公開」が行われるというもの。

2018年は天皇陛下在位30周年を記念し、明治以降公開された記録がない「」である五重塔の内部が公開された。

羽黒山山頂にある「三神合祭殿」が再建されてから200年、羽黒山が神社となって150年の節目となる。

というわけで訪れたらやはり、並んでいた。

こんなに並んでますが、20分程度の待ち時間だった。

そしてついに・・・

内部は撮影禁止なのでここまで。

現在の建築基準法からすると屋根は5つあるものの1階建てで、中に入ると1回から全部上は見通せる・・・と思いきや1階と2階の間に仕切りがあって見ることはできない(小さなスペースから少し覗ける)。

2階から上は見られるらしく、もう一度並びなおして屋外の階段から2階に上がって見る人もいる。

肝心の内部はというと・・・

まぁ・・・

いろいろありました。

ついでに山頂までの階段を見て、納得して引き返す。

夕暮れ時の階段を上って帰ります。

名称 羽黒山五重塔(はぐろさんごじゅうのとう)
URL http://www.dewasanzan.jp/
紅葉の見頃 10月下旬~11月上旬
規模感 ☆☆☆大
参拝期間 例年4月29日頃から11月3日頃
参拝時間 自由と思われる
休み なし
料金 参拝無料 祈祷料別
五重塔内特別拝観料500円(終了)
駐車場 あり
問合せTEL 0235-62-2355/出羽三山神社
アクセス 鶴岡駅から車で約40分
備考 山頂まで車で行ける(往復400円)
所在地 鶴岡市羽黒町手向7(五重塔)

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