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火渡り式:燃える薪の上を歩く飛び入り参加者に驚き(さくらんぼ東根温泉祭り)

 
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第1回・第2回CLIP山形編集長選抜総選挙1位、JRRC日本ラーメンライス評議会会長、JUA日本鰻重協会会長、全国いが餅選手権大会代表理事会長。 自称フランス人

この時期に祭りって早いな、と思いつつ夕方に「こまつの湯」でひと風呂浴びてから近くの成田不動尊に向かいました。

さくらんぼ東根温泉祭り

主に毎年7月第2土曜日に開催される祭りは朝から開催され、みこし、ストラックアウトに加えて「湯けむりのど自慢」まであって相当に盛り上がるらしい。

“愉快な”のど自慢が終わる18時頃、宿坊を出た山伏が成田不動尊に移動していました。

初見の当編集部はこれから行われる行事がピンとこず、何か儀式的に進んでいく様子に目がテンになってました。

成田不動尊で般若心経が唱えられ、周囲には少しずつ人が増えていきます。

境内にはマキを覆った杉の葉が点在していて、すでに雰囲気があります。

こちらに山伏が移動し、入道場といわれる儀式から始まり「火渡り式」が開催されます。

火渡り式

火渡り式次第を見ると「入道場」からはじまって「解界」まで、16に分かれた項目を厳かに進められていきます。

「入火」になって点火され、護摩木が投入されています。

前もって100円で護摩木に成就したい願いを書いておくと、ここで投入してくれます。

え、これを渡るの?と思ったらさすがにそれはなく、ある程度収まってから火床を整え、山伏が渡っていきます。

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もの凄い量の煙の中から現れる山伏の姿に圧倒されました。

このとき既に一般の参加者が行列を成していて、行列は恐らく数百人はいるであろう市民や観光客で、燃える薪の上を裸足で歩いていきました。

行事を知らずに旅館に宿泊していた観光客は「飛び入り参加OKなの?」と物珍しげに参加しています。

外国人ならクレイジーと言いそうですが、この日に限って見当たりません。

直前に尻込みする子どもを抱え上げる保護者の姿もあり、思わず走ってしまう人もいる。

走ると本気で怒られます。

中には直前に諦めて逃げてどこかへ消えてしまう人がいたり、「あつーーー」と叫ぶ人がいたり、ゆっくり歩いて「全然熱くない」と語る人もいます。

「君、二回目だよね、また渡るの?」

と二回渡るモノ好きもいるようです。

山伏にはマイクが付いているのですべて聞こえます。

祈念

50年以上受け継がれてきた「火渡り式」は、かつて温泉街で集団赤痢が発生したことを受け、無病息災厄難消除を祈念して行われます。

火渡りを終えるとお札を頂くことができ、5色(紫、黄、青、赤、白)あって毎年色が変わるのですが、今年(2018年)は紫でした。5色のお札を集めるとお札やお神酒を頂くことができるそうです。

20時丁度に花火が打ち上げられ、手持ちで撮影したわりにまぁまぁかなと思います。

名称 さくらんぼ東根温泉祭り・火渡り式
(さくらんぼひがしねおんせんまつりひわたりしき)
URL http://www.higashineonsen.com/
開催時期 毎年7月第2土曜日(予定)
開催時間 18:00~進列
18:25~般若心経一巻
17:25~入道場(火渡り式開始)
20:00~打ち上げ花火
20:30 解界(火渡り式終了)
駐車場 なし
問合せTEL 0237-42-7100/東根温泉協同組合
アクセス さくらんぼ東根駅から車で約5分
開催地 成田不動尊境内
山形県東根市温泉町1丁目17−4

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