月山・姥ケ岳の紅葉:バンコクの涅槃仏のような眩しい黄金信仰

西川町の志津温泉からさらに奥に進んで行くと月山スキー場のある姥ケ岳(うばがたけ)があります。
姥ケ岳は、日本百名山として名高い月山に連なる名峰です。
山頂は月山神社が祀られ、山岳信仰としても知られています。
4月から7月まで夏スキーが開催されるのでリフトがあり、それを利用して紅葉真っ盛りの場所まで連れて行ってもらいますが、登山客など歩いて登っていく人も多いようです。
行き方
通常は姥沢駐車場まで車で行き、そこから歩いてリフト乗り場に向かいます。
夏スキーの時期は駐車場が有料になり、それならバスで行った方がいいと思いきや紅葉の時期は無料でした。
到着したのが14時半を過ぎていたので本格的な登山客は下山する人は多く、いつものようにザキヤマ氏みたいな格好で逆方向に進むと奇妙な目で見る人もチラホラいます。
今日も革靴一足で頑張るぞ。
リフトで上へ
リフトを使わず自力で登山する人も多いですが、午前中に月山・弥陀ヶ原湿原に行ってきたばかりなので、今回は焦らずリフトを利用して山頂へは来年に持ち越し。
駐車場からリフト乗り場の「月山ペアリフト下駅」へは上り坂を少し歩くので、普段全く運動しない筆者は駅に到着したところでバテました。
この周辺はまだ紅くはなく、緑色が多い様子。
リフトは往復で1030円で、乗車時間は意外に長く長距離を運んでくれます。
10分くらいだとか。もっと長く感じる。。。
上駅に近づくにつれて周囲が紅くなってきて、これはもしかしたらベストタイミングかもしれないとワクワクしてきたところで、そうでもなかったかなと雲に隠れた山を見て感じました。
月山ペアリフト上駅に到着するとタイミングよく雲が晴れていきます。最初はこんな感じで上り坂。
ここまで来て不思議なのは森林が見当たらなくなる。これは豪雪の影響により生育できなくなるもので、森林限界といわれるそうです。
雪が少なければ、もっと標高が高いところに限界がくるらしい。
お地蔵さんに挨拶し、さらに登山愛好家と挨拶を交わしつつとりあえず進みます。
のぼりきった所には木製のベンチが並んでいて、休憩したり、立ち止まって見下ろす人もチラホラいます。
そりゃそうです。
上駅周辺を見下ろすと赤や黄金色の絨毯となっていて、遠くには大井沢が見えます。
反対側を見るとオレンジ色の絨毯が広がり、天然絵巻と言われる月山の豪華絢爛な紅葉に圧倒されるでしょう。
雅やかで、祇園祭のような。
さらにバンコクの涅槃仏を観た時以来の黄金の眩しさ。
広大すぎて怖い。
落ちませんように。
よく見ると山頂の月山神社からやってくる人たちが小さく見えて、列を成しています。
山頂からは片道2時間程度、この日は疲れたのでこれより先には進まず帰ります。
というか、山頂へ向かうならきちんとした準備が必要でしょう。山をナメるなと怒られる。
弥陀ヶ原湿原からやってきた強者集団もいて、話を聞くと息を吞むほどの絶景続きなのだとか。
ミネカエデやナナカマド、ミネザクラなどに囲まれながら山頂に到着し、天気が良ければ庄内平野から鳥海山や日本海まで眺められるらしい。
来年行こう。鮮やかな紅葉が続くのは1週間程度なので、晴れた日を逃さないようにしないと。
と心に決めて帰路につきます。
疲れた身体を癒すため、温泉に入りたい方は以下を参考にしてください。
来る途中に通ってきた最も近い志津温泉
山を下りてしばらく南下したところにある大井沢温泉館
バイパスを山形・寒河江方面に向かった西川町の道の駅内にある水沢温泉館
オススメは志津温泉ですが、日帰り専用の公衆浴場はないので旅館の外来入浴をお願いすることになります。
名称 | 月山・姥ケ岳の紅葉 (がっさん・うばがたけのこうよう) |
URL | http://www.gassan-info.com/ |
見頃 | 9月下旬〜10月上旬 |
規模感 | ☆☆☆☆☆広すぎ |
リフト営業期間 | 4月~10月中旬 |
リフト営業時間 | 8:00~16:30 |
リフト料金 | 大人片道580円 大人往復1030円 ほか |
駐車場 | あり 姥沢駐車場 |
問合せTEL | 0237-74-4119/月山朝日観光協会 |
アクセス | 寒河江駅から車で約50分 山形空港から車で約1時間 |
備考 | 寒いときあり |
所在地 | 西川町月山沢(上駅) |