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山形花笠まつり:伝統の踊りとゲストの仕事人ぶりに感動

 
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第1回・第2回CLIP山形編集長選抜総選挙1位、JRRC日本ラーメンライス評議会会長、JUA日本鰻重協会会長、全国いが餅選手権大会代表理事会長。 自称フランス人

「山形花笠まつり」は毎年8月5日~7日に開催されるので、かつては花笠まつりが終わると間もなくお盆がきてそろそろ夏も終わりかと感じていたものの、最近はそうでもなくて夏真っ只中の雰囲気があります。

開催時期になると周辺の交通状況が異常に混雑するので近づくのさえやめていたのですが、今年の最終日は空いていると聞いたので急いで駆けつけてみました。

18時からパレードがスタートするので、19時に向かったころには近づくほどに音響が大きくなり、ゆるやかな動きが目に入るようになってきます。

山形市役所前

山形市役所前

花笠踊り

スゲ笠に赤い花飾りをつけた「花笠」を手にし、「花笠音頭」にあわせて踊りながらゆっくりと進んで行く姿は、かつて高円寺で見た阿波踊りのような調和したシンクロナイズド的集団美とは違います。

どこかで見たことあるなぁと思ったら、かつて「おばなざわ花笠まつり」で見た笠回しで参加する団体もありました。

かつては阿波踊りのように一糸乱れぬ集団美だったそうですが、現在はストリートダンスで創作したり、ついに花笠を持たないハワイアンなフラダンスが披露されたりと何でもありになってきました。

しかも、フラダンスは恐らく最も声援を受けています。

起源

大正中期に尾花沢で土木作業時の調子あわせに歌われた土突き歌が起源といわれており、昭和初期にこれが民謡化され「花笠音頭」(またの名を「花笠踊り唄」といわれる)となった。また、1963年(昭和38年)パレード用に振り付け、蔵王夏祭りとして始める。また踊りについては、菅で編んだ笠に赤く染めた紙で花飾りをつけたものを景気づけに振ったり回したりしたのが発祥といわれている。出典:wikipedia

東北五大祭り

戦前から行われている東北三大祭り仙台七夕青森ねぶた秋田竿燈)に戦後から始まった「山形花笠まつり」と「盛岡さんさ踊り」を加えた5つの祭りを東北五大祭りと呼ぶことはありますが、なぜか盛岡さんさ踊りを除いて東北四大祭りと呼ぶこともあります。盛岡さんさ踊りは歴史が浅いためと思われますが1978年から続いています。

ちなみに山形花笠まつりは厳密な起源は不明ですが、祭り用としては1963年からといわれます。

踊り続ける仕事人

今年(2018年)は164団体から1万4136人の参加者があり、団体ごとに統一した衣装を身にまとった踊り手は「ヤッショ、マカショ」などと掛け声を出しているものの、よく見たら疲労の色を隠せない人達が多い・・・

疲労が見えないのは大学生とフラダンスの人達。

途中で休憩を入れるとはいえ、ぶっ続けで何時間も踊るのは相当な疲労があるのは当然でしょう。

大学生は踊った後に見物客に頭を下げてお礼を言っています。何のお礼かよくわかりませんが、若いっていいですね。

沿道は見物客で埋め尽くされ、歩いて移動するのさえ大変なもの。

などとグチを言っていると一瞬、静まり返ったそのとき・・・まわりと見ると皆同じ方向を向いています。

山車がやってきました。

出た!

ついにビートきよし師匠以来の「山形の星」となった和製ポール・サイモンことテツandトモトモさん。

もの凄いハイテンションで、いつまでも手を振り続けています。

お仕事お疲れ様です。

続いて出た!

ネタの一部のようなクネクネした動きを、超ハイテンションの状態で観客に応え続ける三遊亭円楽師匠

ではなく、テツandトモテツさん。

どう考えても花笠踊りより激しく、常にキレのある動きを続ける仕事人は倒れないか心配なほど。

日本舞踊の家元でもある母親に「あんたの動き、生理的に受け付けない」と言われても、めげずにひたむきに動き続ける歌手志望だったテツさん。

イベントで椅子など様々な物をアゴに乗せる芸を披露しているテツさんは、「ひょっこりはん」の物まねのような動きを時々みせてくれる。

続いてやってきた山車には・・・

ついに来た!

超絶カワイイ。

待ってました、華村あすかさん。

この角度で撮影してこのカワイさは、やはり素材あってのもの。

ずっと笑顔で手を振りながら、見物客の声援に応えてくれていました。

あっという間に行ってしまった・・・山車進むの早くない?

写真にノイズが入ってしまい撮り直したいので、また来年もお願いします。

おすすめスポット

市役所前、文翔館前付近です。市役所前は有料観覧席があり、椅子に座ってベストポジションを確保することができます。

その道路向かい側からはこんな感じ。

撮影について

夜の暗い場所での撮影なので難しいものです。

絞り優先で撮影するとよかったり悪かったりと波があり、マニュアルにするとISO感度を上げがちです。

明るめのレンズで感度を下げて開放側で撮影するのがベストでしょう。広角がオススメ。

今回は感度を上げ過ぎてノイズが出たのは残念でした。

また来年。

名称 山形花笠まつり(やまがたはながさまつり)
URL http://www.hanagasa.jp/
開催時期 毎年8月5日~7日
開催時間 18:00~21:30
規模感 ☆☆☆大
料金 無料
駐車場 付近の有料駐車場など
問合せTEL 023-642-8753/山形県花笠協議会事務局
アクセス 山形駅から徒歩10分ほか
備考 誰もトモさんを和製ポール・サイモンとは言っていません
開催地 山形市七日町・本町・十日町

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第1回・第2回CLIP山形編集長選抜総選挙1位、JRRC日本ラーメンライス評議会会長、JUA日本鰻重協会会長、全国いが餅選手権大会代表理事会長。 自称フランス人

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