草岡の大明神ザクラ:個人宅の桜の巨木は国内最大級だった
長井市の市街地から少し離れたところ、長井駅から車で約10分~15分くらいと思われるところに「草岡の大明神桜」があります。
広い駐車場に警備員が2名もいたので意外でしたが、実は個人宅に植えられているらしいのです。
車を降りると風が吹いてきた・・・
散り際の桜が一気に散っていきます。
道路沿いの桜を撮影しようとしたら警備員が注意するどころか「車が来たら止めるから安心して撮影していいよ」などと言ってくれる。
泣きそう。
先に進み、メインの国指定天然記念物の桜の巨木を目にします。夕方に訪れたので撮影はイマイチ。
樹齢はおよそ1200年、樹高18.8メートル、樹周10.91メートルあり、個人宅に植えられた桜としては国内最大級の大きさなのだそう。
枝が上に向かって背が高く、樹高・幹周りとも『伊佐沢の久保桜』を上回り、特に幹周りは全国で2番目の太さを誇り、堂々たる風格は見る物を圧倒させます。
伊達政宗が鮎貝の初陣で敗北を喫した際に、この桜に身を隠し生き延びたという伝説があり、「桜子の 散り来る方を 頼み草 岡にて又も 花を咲かせん」と詠み、後に家臣の横山勘解油(かげゆ)を遣わせ、手厚く保護にあたらせたという話も残っています。
また、坂上田村麻呂が蝦夷を平定した際に戦勝記念として植えた5本の桜の1本とも言われています。
地元では、春の農作業の種まき時に桜が開花することから、古くから「種まき桜」と呼ばれ親しまれてきました。
地元の保存会が中心となり、樹勢回復のための処置が施されている状況でもあり、立ち入り制限がかかっています。
平成17年に国の天然記念物に指定されました。
名称 | 草岡の大明神ザクラ(くさおかのだいみょうじんざくら) |
見頃 | 4月中旬~下旬 |
規模感 | ☆(小) |
開園時間 | 常識の範囲内 |
料金 | 0円 |
駐車場 | あり |
問合せTEL | 0238-88-1831/やまがた長井観光局 |
アクセス | 長井駅から車で約15分 |
所在地 | 長井市草岡694 |