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大平温泉と紅葉:自然と一体化する秘湯へのトレッキング

 
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第1回・第2回CLIP山形編集長選抜総選挙1位、JRRC日本ラーメンライス評議会会長、JUA日本鰻重協会会長、全国いが餅選手権大会代表理事会長。 自称フランス人

米沢の秘湯はいろいろ行って残すは大平温泉と湯の沢温泉だけになったけど、紅葉の季節に合わせて秘境にやってきた。2019年で110年目を迎える温泉に興味津々でございます。

 

詳細情報

以下、主に日帰り入浴の情報

施設名大平温泉 滝見屋
(おおだいらおんせん たきみや)
URL http://takimiya.blogdehp.ne.jp/
ジャンル温泉宿泊施設
アクセス米沢駅から車で約45分
駐車場から徒歩約20分
電話番号0238-38-3360
源泉大平1号源泉(露天風呂)
泉質カルシウム-硫酸塩泉
効能(適応症)関節リュウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫
運動麻痺における筋肉のかわばり、冷え性、抹消循環障害、胃腸機能の低下
軽症高血圧、耐糖能異常、軽いコレステロール血症、軽い肺気腫、痔
自律神経不安定症ほか
源泉掛流し(湯使い)掛け流し(加水・加温なし)
料金大人500円 子ども250円
日帰り入浴営業時間9:30~15:30
休業日11月頃~4月頃 
駐車場
サウナ×
露天風呂〇 日帰りは露天のみ
貸切風呂×
休憩所× 
食事処×
マッサージ×
手ぶらデータ洗い場なし
備考ロッカーなし、スマホ電波入らず
例年の紅葉の見頃10月中旬
住所山形県米沢市李山12127

米沢八湯

小野川、白布、新高湯、姥湯、滑川、五色、湯の沢、そして大平温泉の八湯のことをいう。

上記すべては街の中から離れた静かな場所に立地し、その半分は秘湯に該当するだろう。

湯の沢温泉(時の宿すみれ)は立寄り湯の受付はないので、このシリーズはこれで最後になるかもしれない。別にシリーズ化した覚えはないけど。

 

大平温泉 滝見屋について

姥湯、滑川、五色に続いて大平温泉も山奥の秘境にある。

 

旅館・滝見屋の電気は自家発電、宿泊者は部屋にテレビも電話もなし。

スマホも通じない。

※旅館内は衛星の公衆電話がある。

秘境なので旅館建築の請負業者がおらず、遠くの駐車場までの道路を自力で工事したという。

火焔の滝

大平温泉からさらに奥に進んで約30分ほど進むと「最上川源流」とされる水源「火焔の滝」がある。宿泊者は内湯から見る事ができるそうだが、今回はわざわざ行かない。だって疲れるんだもん。

というのは車で旅館付近まで行くことができないから。

しばらく離れたところに駐車し、斜面を歩いて進むことになるので到着したところで疲れてしまう。

もし行くとしたら長靴を履いて流れに逆らいながら川底を歩かなければいけない。水量があると1時間かかる事もあるという。

モノ好きな人は訪れてみては如何でしょう。

出発

米沢市李山にある「トトロの森」前を通り、しばらく南下していく。

 

急に険しい森林の中、道路が細くなりながら上り坂を進む。

途中道路のすぐ横が崖になる所が多くなり、こんな景観を眺める場面にも遭遇するけど怖いので綺麗だと感じる余裕はない。

足元はすぐ崖なのだ。

姥湯温泉に行く時ほど対向車は多くはなく距離は短いものの、広い道路箇所は少ない。

対向車が来たら、かいたことがない汗をかくでしょう。

秋は落ち葉が多くてスリップしやすくなるので、特に帰りは注意。

奥に進んで行くほどに秋模様が色濃くなり、緑から黄色、あるいはオレンジ色へ風景が変わってくる。

時々砂利道のダートコースを進んだらようやく駐車場に到着。

旅館そばまで車で行くことはできず、歩いたらしばらく距離のある所にあった。5台程度とめられるだろうか。

帰りはすぐ隣に駐車した群馬ナンバーの車が邪魔で抜け出すのに苦労してしまった。バックで停めればいいんだろうけど、すぐ崖だからそれも怖い。

駐車場から歩くこと20分

この時はまだ油断していた。次第に紅葉色が濃くなっていく姿を楽しく撮影しながら進んで行くものの、思っていたより距離があるので次第に足がプルプルしてくる。

クネクネ曲がる道をひたすら下りながら、こんな感じの道からさらに細い階段などを歩いて行く。

トレッキングとワンセットの温泉のようだ。

風に揺れる木や葉の音、時々聞こえる鳥のさえずりは人間の事なんて気にすることはなく、奥へ進むほどに現実から離れて自然に溶け込みそうになる。気がする。

橋が見えてくると岩と紅葉に挟まれ、1人だけでも揺れる橋をゆっくり渡っていくと旅館が見えてきてひと安心となった。

数日早かったか・・・

多分こうなる↓

疲れたので風呂入ってそのまま寝たい。

立寄り湯は露天風呂のみで、玄関口で支払いを済ませたらそのまま外に出る。

露天風呂へ入浴

手前が男湯で、奥は女湯。

脱衣所に屋根がついていて、洗い場などはない。

単純に湯を楽しむだけ。

紅葉はこの程度なら満足。

そう滅多に来れないし、そう思わなきゃやってられない。

しばらく歩いたので汗を湯で流し、自然に身を投じる。

湯について

源泉温度は62℃を超える高温ながら、加水せずに湯舟では42℃まで下がっている。

カルシウム-硫酸塩泉。

残存物質が1150mg/kgなので濃厚ではないが、カルシウムが200㎎を超え硫酸イオンが600㎎を超える。

それほどカルシウムのキシ感は強くなく、クセがない。

とか何とか、そんなのはどうでもいいや。

左が温泉、右が川

おわりに

汗を流した温泉だったけど、帰りは坂を上り続けてそれ以上に大量の汗をかいてしまった。

往復にひと苦労する温泉ながら、自然に溶け込む体験は一度くらいするべきだと思う。

ではまたー

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