相馬楼 | 酒田市
山形県酒田市は、江戸時代から北前船の寄港地として栄えた湊町で、現在も山居倉庫等往時の繁栄を物語る建物や風景が多く残されており、相馬楼もその一つです。
酒田は米どころ庄内を控えて、北前船の扱うのは米と、当時生産量は全国の5割を占めていた紅花が主な産物でした。紅花は当時貴重な品物で、上流階級や裕福な人々に愛され、金と同等以上の高値で取引されました。北前船はまた京都・大阪からの風雅な文化をももたらし、その上方文化はこの地の風土に溶け込んで独自の文化としてこの地に根付いてきました。
このような環境の中で生れた酒田舞娘の伝統は現在まで引き継がれてきており、北前船がもたらした豊富な資金力と地元の風土に受け入れられた文化が融合して江戸時代の相馬屋は大変繁盛してきましたが、明治28年の大火により被災し、すぐその後に残った建物に改修を加えられ現在の相馬楼となりました。昭和のはじめには100人をこえる数の芸妓がいましたが、その後減少していき、芸妓組合の解散話が出た折にも酒田の文化を残すという使命感に支えられ、現在は相馬楼で酒田舞娘の踊りをみることができるほか、酒田市の文化情報のPR等に貢献しています。相馬楼の2階大広間では酒田舞娘の踊りを観賞し、食事を楽しむことや、一日一組の結婚式もできます。一階は売店やお休み処がありお菓子付きの抹茶等で疲れをほぐして頂くこともできます。また、竹久夢二美術館も併設しています。
建物内部の撮影は禁止されています。
名称 | 相馬楼(そうまろう) |
所在地 | 山形県酒田市日吉町1丁目2−20 |
駐車場 | あり |
営業時間 | 午前10時~午後5時 |
休業日 | 水曜日 |
予算 | 大人:700円 小学生・園児:300円 高校生・中学生:500円 3歳未満:無料 団体割引あり |
問合せ | Tel. 0234-21-2310 |