八乙女種まき桜:樹勢衰えるも神社の荘厳に似る歌舞伎桜
今年(2019年)の桜記事はもうお腹いっぱい、でもあと7か所も写真が残ってる。
いやいや、写真の出来が悪いから来年撮り直そう。
などと考えてはいたものの、このスポットはこれ以上どうしようもないんじゃないの、ということで今年最後の桜記事にするかな、と。
八乙女八幡宮
神社の境内に咲く一本桜で、撮影は難しいというか写真映えしないというか、そもそも撮影が下手というかなんだけれども。
神社の東側から高い階段をのぼり、杉やモミの木に囲まれた八乙女八幡宮に向かう。
鳥居をくぐってすぐ、敷地中央に桜が添え木に支えられているが樹勢はある様子で咲いている。頑固親父というか杖をついた内田裕也みたいな感じ。
桜について
推定樹齢500年、樹高約20Mのエドヒガン
2013年に山形県指定天然記念物となった。わりと最近。
約30度神社側に傾いていて、添え木に支えられるというより、動こうとしたら誰かに止められているように見える。まてまてまて、と。
しかし、一部に腐敗が進んでいるらしく、見た目ほど元気ではないようだ。
根元には治療跡がある。
八乙女八幡宮について
源(八幡太郎)義家が東征の祈り、崇拝する京都の石清水八幡を遥拝し、この丘に弓矢を立て奉ったのが起源とされ、8人の乙女に舞楽を納めさせたことから「八乙女八幡宮」といわれている。
春の苗代の種蒔きの頃に咲くので種蒔き桜と呼ばれ、「八乙女種まき桜」の名称に至る。
開花時期
4月中旬~下旬
県内では標準的
駐車場
ないという人もいるけど、階段上り口(神社東側)にある。
神社に隣接した荒砥地区コミュニティセンターに停める人もいるけど、本来はダメと思われる。
最後に
満開のサイズ感や傾きは、神社の厳かな雰囲気と同化している。
その傾きは、まるで歌舞伎のようでもある。
なぜなら歌舞伎の語源は傾く(かぶく)なのだから。
とか言ってみる。
人々に支えられ、治療を受けながら延命している姿に感情移入せずにはいられないだろう。
名称 | 八乙女種まき桜(やおとめたねまきざくら) |
見頃 | 4月中旬~下旬 |
規模感 | ☆小 |
開場時間 | 24時間 |
料金 | 無料 |
駐車場 | あり |
問合せTEL | 0238-86-0086/白鷹町観光協会 |
アクセス | 荒砥駅から徒歩5分 車ですぐ |
所在地 | 山形県西置賜郡白鷹町荒砥 八乙女八幡宮 |