雪旅籠の灯り:江戸時代の宿場町を雪で再現する大イベント
歴史ある宿場町
月山志津地区は400年ほど前に江戸幕府が番所を置き、出羽三山詣でに訪れる行者の宿場町でした。
意外にも月山志津温泉は平成元年の開湯です。かつて冬期間は客足が途絶えましたが、温泉が開湯したことで年間通して多くの人が四季折々の志津を訪れるようになりました。
月山の湧水で食べる月山山菜そばは、新しい名物になりました。食べたことないですけど。
宿場町を雪で再現
2006年、地元の若者が芸工大の学生と連携して「雪旅籠の灯り」(ゆきはたごのともり)は始まりました。
この雪まつりは、旅籠が並ぶ400年前の宿場町を雪で再現しようという一大イベントで、雪が多い志津ならではの催しになっています。
6メートルもの積雪があるということは、肘折以上に雪が降るんですね・・・通常は邪魔になる雪をそのまま利用するのでめぐみの雪になります。
そろそろ本題
志津温泉入り口には駐車場がありましたが、それほど多く止められませんので早めにいくかシャトルバスを利用するかになります。
シャトルバスはチェリーランドか山形駅発着になります。
18時から点灯されるので少し早めに到着するように向かいましたが、吹雪きの中、街灯もなく全面白なので車をゆっくり走らせ18時を少し過ぎたころに着きました。
入り口付近で通行手形を購入します(500円)
そこから歩いて間もなく、目の前にあらわれます。
暗闇の中からゆっくり現れる灯の連なりに近づくと、雪旅籠でした。
流れている音楽が止まり、悪天候のため花火が中止との放送がありました。
残念でしたが、寒すぎて雪が顔に当たって痛いので仕方ないかと思います。
寒い
米沢の上杉雪灯篭まつりよりさらに寒いです。
耳が痛く、手が痛いほど冷たい。
その中で、カバーを被せて雪を防御した一眼レフを三脚に乗せたままシャッターチャンスを伺う人達がたくさんいて、よほど好きなんだろうと感心します。
寒くてしんどいので中に入ってみると、外観と同じように幻想的な世界が続いています。
紹介しきれないほどいろんなオブジェがあり、うさぎだったり、お雛様?だったり、お地蔵様だったり。
関西方面他、国内の観光客が来ていたようですが、外国の人は少ないように感じました。そのうち台湾の人とか増えてくるのかも。
雪と氷の合間にLEDが点在されたアイスバーに入ってみます。
まるでフィンランドのアイスホテル(スノーホテル)のように、オシャレなバーでお酒が提供されていました。
アイステーブルもオシャレにこんな感じ。近くにいる人の顔には下から青い光があたり、妖艶な田中絹代のようになるでしょう。
幻想的で夢想的
夢か幻か、現実か現実逃避か、非現実か超現実か。
そんな迷いがあったら売店で販売される煮込み(300円)を食べましょう。
我に返ります。
余計なお世話
おこがましく、ご提案です。
地域復興、地域振興に大切なのは食なので、もっと食を推してみてはどうか。月山山菜そばとか。
これほど寒いと温泉に入りたい。通常、旅館の日帰り入浴は日中で終わるので、当日、夜でも日帰り入浴できるよう促してみてはどうか。そしたら宿泊者が嫌がるかな。
見物→温泉→食→帰宅
が理想です。
名称 | 雪旅籠の灯り(ゆきはたごのともり) |
開催地 | 山形県西川町志津地区 月山志津温泉街 |
開催日 | 2月24日(金)~2月26日(日) 3月3日(金)~3月5日(日) ※2017年 |
開催時間 | 18:00~21:00 |
駐車場 | あり(台数制限あり) |
料金 | 500円(中学生以下無料) |
問合せ | TEL.0237-74-4119(月山朝日観光協会) |
備考 | 手袋と、耳をカバーできる耳あてや、帽子があった方がいい。 |