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CLIP山形映画祭2021:映画賞、エンタメ賞、山形賞、そして今年初のベストバウト賞

 







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CLIP山形 編集長選抜総選挙で1位を獲得

映画大賞あるいは映画祭の名称で毎年開催してきたお祭り企画で、今回で4回目なのでそろそろ統一感あるタイトルにしたいところ。

2017年は映画大賞ではないけど。

>第1回CLIP山形大賞:東スポ映画大賞並みの権威にしたい(2017年)

>第1回CLIP山形映画大賞:2018年の映画賞を勝手に決める記事

>第2回CLIP山形映画大賞:2019年の映画賞を今さら決める

ノミネート作品

フォードVSフェラーリ

フェラーリにフォードが挑んだ話だけど、なんというかチープな客呼び映画だった。

コンプリシティ

不法滞在者となってしまった中国人青年チェン・リャン。彼は他人になりすまし、蕎麦屋で働き口を見つける。蕎麦屋の主人は徐々に情を深めていくのだが。。。という話。

撮影の多くを大石田町で行われた。2020年になってもまだコテコテ過ぎる映画があるということか。

プリズン・サークル

官民協働の新しい刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」で行われる、受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り更生を促す「TC(TherapeuticCommunity=回復共同体)」というプログラムを日本で唯一導入している。

刑務所の中では顔にボカシが入っている人が、出所して顔出しになる。

日本の刑務所内に撮影クルーが入るのは珍しい部類だろうけど、映画的に何かあるわけではないと思う。

1917 命をかけた伝令

若きイギリス兵が陣地を抜け、進軍する仲間と兄弟が所属する友軍兵士たちの命を救うべく、「作戦中止」を伝令するためにひたすら走る。

編集なしの全編ワンカット映画。同じワンカットのエルミタージュ幻想に比べれば緻密で計算されているとは思うが。。。

力作なのだけれど、映画にとってカット割りは大事だと再認識することになった。

本来、映画の芸術性におけるキモは編集ではないだろうか。エイゼンシュテインが観たらどう思うのか聞いてみたい。

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実

元々映像はあり、本も出版されていたので真新しさはないが、当時の関係者の話を織り交ぜている。三島をブッ倒そうくらいに考えていたであろう若者を、大きな器量で受け止める三島がいた。

タゴール・ソングス

ゴダールではなく、タゴール。

ノーベル文学賞を受賞した詩人「ラビンドラナート・タゴール」は歌や詩を2千曲以上作っていた。「タゴール・ソング」と称される歌は現在もベンガルの人々に深く愛されている。

インド、バングラデシュを旅しながら歌う人々を撮り続けるドキュメンタリー映画で、映像は美しい。音楽や歌を前面に推し出しているようで、実はそうではない。と思う。監督はカワイイ。

アンナ・カリーナ 君はおぼえているかい

80歳になったアンナ・カリーナと過去をさかのぼるみたいな映画かな。よほど彼女に興味がないとキツい。

SKIN/スキン

白人至上主義者に育てられてスキンヘッドに無数のタトゥーを彫った男は、あるシングルマザーと出会うことで悔い改めようとする。

凝った演出かもしれないけど、途中で眠くなった。

ハニーランド 永遠の谷

北マケドニアに住むヨーロッパ最後の自然養蜂家を追い続けるドキュメンタリー。電気も水道もない、とてつもないド田舎で寝たきりの老母と暮らす独身の女性がいる。

話の内容的に特別なものがあるわけではないが、その女性を見ると切なくなってくる。街に出て蜂蜜を売り、そのお金で食品ではなく毛染め剤を購入しようとする。

ランボー ラスト・ブラッド

観るんじゃなかった。スタローンよ、これでいいのか。

プラネティスト

小笠原諸島で自然と共に歩み生きるレジェンドサーファー・宮川典継は、野生イルカと泳ぐ世界初のドルフィンスイムでブームを巻き起こし、絶滅危惧種となっていたアカガシラカラスバトを保護し、世界遺産の登録に大きな貢献をしている。

海に沈む夕日と大音量の音楽が何度も繰り返される。ドキュメンタリーとかそうでもないとか、もうどうでもよくなった。

破壊の日

7年前、田舎町の炭鉱の奥深くで見つかった怪物。その怪物は何なのかは不明のまま不穏な気配を残して時が過ぎる。7年後、村では疫病の噂が広がり、疑心暗鬼の中、心を病む者が増えていく。そんな中、修験道者の若者、賢一は生きたままミイラになりこの世を救うという究極の修行、即神仏になろうと行方不明になる。そして、「物の怪に取り憑かれた世界を祓う」と賢一は目を覚ます。

っていうことらしいけど。。。

パブリック 図書館の奇跡

寒くてホームレスが図書館に泊まろうとしたら揉めちゃった話。

チープな話なんだろうけど、たまにはこういう暖かい人間味のある映画もいいもんだ。

8日で死んだ怪獣の12日の物語 劇場版

コロナと戦うとかいうカプセル怪獣をネットで購入し、リモートでコミュニケーションをしていく。

実際にリモートで撮影した実験的というか、コロナの時期だからこその映画で、コロナがなかったら成立しない。

死霊魂

1950年代後半に起きた中国共産党の反右派闘争で粛清され、ゴビ砂漠の中にある再教育収容所へ送られた人々が、半世紀以上を経てカメラに向かって語っていく。

山形国際ドキュメンタリー映画祭2019で大賞を受賞した。きっと受賞すると思って映画祭では見逃さないようチェックしていた。

2020年はドキュメンタリーをたくさん見たけど、この監督の作品はこのジャンルにおいて比類なく前衛的だと思う。

TENET テネット

話がよくわかんない。

デンゼル・ワシントンのセガレのジョン・デヴィッド・ワシントンが主演で、ブラック・クランズマンの時より存在感マシマシな気がした。

イップ・マン 完結

ブルース・リーの師匠「葉問(イップ・マン)」の創作物語。完全な娯楽。

ダニー・チャン演じるブルース・リーがそっくりで面白い。実際に残っているロングビーチでの動画を元に、真似て映像を制作していた。劇中で中国拳法の師匠が集まったときに、ブルースの事を小龍と呼んだ気がする。でもこれはブルースが売れる前の出来事のはず。

ブルース・リー(本名)
李小龍(リ・シャオロン、芸名)
李振藩(リ・ジュンファン、本名)

Bruce Lee at the 1967 Long Beach Tournament.

一緒に写っているのはターキー木村ではじまり、後半防具を付けているのはダン・イノサントと云われ、二人ともブルース・リーからインストラクターの認可を得ている。

ターキー木村は2021年1月8日、永眠されました。

海辺の映画館

尾道の海辺にある唯一の映画館「瀬戸内キネマ」が閉館を迎えた。

独特の世界観に・・・耐えられる人とそうでない人がいるかもしれない。序盤だけかと思ったらずっと続くのだ・・・

ようこそ映画音響の世界へ

映画の歴史をさかのぼって音響の世界に焦点を当てる。

あまりディーブな世界に入っていくわけではないので、映画好きなら観て楽しめる内容になっている。

ミッドウェイ

久々に酷い映画を観た。金返せ。

異端の鳥

最初から最後まで不愉快なシーンの連発で、クセの強いカメラワークで押し切るのだが、そこにモノクロ映像との違和感が発生する。説明が少なく、セリフも少ない。暴力やグロいシーンは多く、主人公の子供が様々な迫害に耐え抜いていく。けっこう無茶苦茶な映画。

感動したという人がいるけど、頭おかしくない?

大作のように見えて実はそれほどお金はかかっていないものの、興行的に赤字かもしれない。

浅田家!

基本的には普通の映画だと思う。しかし不覚にも感動してしまった。今まで震災からは目を背けてきたけど、なんとか観られるようにはなった。

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ

やたら家にこだわるなぁ・・・映像で語る映画ではないと思ったけど、好きな人は好きな映画だそうです。

ジャズ喫茶ベイシー

岩手県一関市に現存するジャズ喫茶ベイシーのマスター菅原正二のドキュメンタリー。

やたら著名人がやってくる、きっと業界では有名であろうお人で、グラサンが似合うカッコよさや人柄に寄せられるんだろうか。

でも、鈴木京香はハグを嫌がっていたと思うぞ。

セノーテ

第1回大島渚賞受賞者の小田香監督の19年映画が20年に劇場公開された。

本作は19年に山形国際ドキュメンタリー映画祭にも出品されたけど観てなかった。

セノーテと呼ばれるメキシコにある洞窟内の泉を舞台にして、かつて雨乞いの儀式のために生け贄が捧げられた場所だった。現世と黄泉、過去と現在、水中と地上、光と暗闇がそれぞれ交錯する。

ゴリゴリのドキュメンタリーなので娯楽ではないけど、それなりにお客がいた。

2020年まとめというか

ドキュメンタリーばかり観たのは本当にたまたま。

2020年はNetflixの映画がずいぶん増えた印象。

CLIP山形映画祭グランプリ

「タゴール・ソングス」

死霊魂にしようかと思ったけど、なんか重いからコレにする。

音楽だらけの映画なのに、音楽映画ではない。それは意図したかはわからないけど、きっと監督は人が好きなんだろうなぁ。

エンターテインメント賞

渡部建

どう見ても芸人とは思えず、決して笑いをとりにいかないある種の“詐欺師”スタイルは、今後も貫いていくのだろうか。復帰を願う。

多目的トイレ・ロゴ入りTシャツを作ろうかと思ったけどやめた。

流行語大賞

多目的トイレ

賭けマージャン」と迷ったけど、面白いからこっちでいいや。

山形賞

石橋貴明

2020年は大雨、洪水、コロナ、踏んだり蹴ったりだった。

そんな中、元はタレント志望だったディレクターのマッコイ斉藤氏が引き連れてきた石橋氏が山形県庁に表敬訪問しただけで異様に盛り上がり、県民の田舎者ぶりを再確認した出来事であった。

ロビーに人だかりのところをテレビ放送されると県庁へクレームが入り、「県民には新型コロナ対策として密を避けるように呼び掛けておきながら、県庁職員が守らないのでは示しがつかない」などのセリフで笑いを誘った。

石橋氏は知事に対し「来年は山形でロックフェスをやるため3億円ほどお貸しください」と語った。また、鮭川村の地名「牛潜(うしくぐり)」に感銘を受けているという。

日本芸能大賞

志村けん

筆者が人生で最も熱狂したのは志村けんだった。CLIP山形に最も登場した人物である。

まだ信じられないが、しばらく喪に服す。

ベストバウト賞

今年初企画、ボクシングの名試合を挙げる。

3位 井上尚弥 vs ジェイソン・モロニー

ヘッドスリップしながらの右カウンターがドンピシャで決まり、一発KOした鮮烈な試合は多くの人が上位に挙げるはず。実は足に痺れを感じていたため、カウンターで倒す作戦に切り替えたそうだ。そんなのモンスターにしかできない。次元が違いすぎる。

2位 井岡一翔 vs 田中恒成

まさかまさかの結果であった。下馬評は五分五分、あるいは僅差の判定結果を予想した人がほとんどだった。和製デラ・ホーヤ、井岡選手の強さというのはわかりにくく、あまり上下のリズムがなく地を這うような摺り足のフットワーク、スピードを犠牲にしても高いガードから突き刺すジャブを打つ。よく考えたら基本に忠実なのだが。。。

かつて井岡選手が負けてから強さを増したように、今後の田中選手には期待しかない。

1位 中谷正義 vs フェリックス・ベルデホ

中谷選手の試合は土屋修平戦など数試合しか見たことがなかったが、今回の試合でファンになった。

序盤、2度もダウンを奪われながら鋼のハートで挽回し、最後はなんとジャブでダウンを奪ってから一気に仕留めるという超絶ど根性男。いったいこの精神力はどこから来るんだろうか、きっと生まれながらのものだろう。

世界を獲ってくれるに違いない。

おわりに

今年も東スポ映画大賞はないのかなぁ・・・

この企画は年のはじめから計画していて、映画のメモ的に追記していき記事が完成した。来年の分はすでに書き始めている。

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