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フィルムカメラで遊んでみようPentaxSP/SuperTakumar編

 
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第1回・第2回CLIP山形編集長選抜総選挙1位、JRRC日本ラーメンライス評議会会長、JUA日本鰻重協会会長、全国いが餅選手権大会代表理事会長。 自称フランス人

日を改めてもう1台のフィルムカメラを試してみた、フィルムカメラで遊んでみよう最終回。

PENTAX SP

左やで

フィルムカメラのボディなんて所詮暗室だから、何でもいいといえば何でもいいらしい。ただ、マウントを合わせなきゃいけないから元々持っていたスーパータクマー用にペンタックスSPにしたけど、よく考えたらM42マウントだから他の選択肢があったかもしれない。

メーカー:旭光学(ペンタックス)
発売日:1964年
重さ:830g
マウント:M42
SS:B、1秒〜1/1000秒
購入価格:1500円
相場価格:8000円前後かなぁ知らんけど

販売台数が400万台を超えたというSPは、絞り込み測光のTTL露出計を内蔵し、操作系はとてもシンプルなのでフィルムカメラ初心者にオススメと言われる。

でも、1500円と激安で購入していたので露出計は壊れていた。

ボディ側ではISO感度とシャッタースピードを設定するだけ、という簡単なもの。

このカメラがヒットしたおかげでM42マウントが一般的なものになったと言えるだろう。

現代のカメラからすると見た目は武骨で重い。シャッター音を聞くとさらに武骨さが増す。ガシッってな感じ。

SP(SPOTMATIC)

元々中央でスポット測光をしていたのがネーミングの由来になっている。

4年後販売されたときには全体の平均測光に変更され、万人受けされたけどネーミングはそのまま残っている。

レンズ:Super Takumar 55mm F2

オールドレンズの鉄板中の鉄板、スーパータクマーを使用。

TakumarシリーズにはTakumar、Auto Takumar、Super Takumar、SMC Takumarなどがあり、人気があるのはSuper Takumarとなり、その中でも前期型や後期型(ノーマル型、王道型)など分かれていく。写りがレトロなのは前期型。

XR RIKENONや昔のNikkorなどと比べると、比較的状態が良いものが多いと思う。

Auto Takumar

アトムレンズ

放射能物質である「トリウム」が含まれる俗称というか通称アトムレンズは、後期型Super Takumarの多くに含まれている。市場に出回っているSuper Takumarはこのアトムレンズがとても多い。

※微量なので身体に害はない。らしい。

トリウムが酸化すると黄色に変化するので、平年劣化で見た目が黄色くなる。直射日光に当て続けると透明に戻っていくという噂もあるが、実証したことはない。

実はこのアトムレンズ以降は格段に画質がよくなっているが、オールドレンズを楽しみたいならそれ以前のレンズ、以下で述べる前期型を入手したい。

前期型の見分け方

店頭でも前期型や初期型の記載がなかったり、店員に聞いてもわからない場合がある。ネットで購入する際は特に注意が必要。

レンズのフロント側に記載された暗号のような文字を見て、シリアルナンバー、レンズ名、メーカー名、日本製となっているのが前期型で、フォントも古い感じがする。

例)01234567 Super-Takumar 1:1.8/55 Asahi Opt.co. Lens made in Japan

以上が前期型なんだけど、最近は相場が高くなっている気がする。1万円とか。

レンズ構成:5群6枚
最短撮影距離:45cm
中古相場:1万円前後かな

謎のF2

何もわからず購入していたので、F1.8ではなく謎のF2なのが不明でいろいろ調べてみるどうやら外国向けではないかと思われる。構造的にはF1.8をそのまま暗くしただけみたいだった。しかも前期型ではなかった。

世に多く出回っているのはSMC Takumarや、この後期型。

Super Takumar 後期型

後期型の見分け方

レンズ名、シリアルナンバーの順になっている。

例)Super Takumar 1:1.8/55 0123456  Asahi Opt.co. Lens made in Japan

露出はコンデジで計測

いつものように露出計は壊れていたので、コンデジで一度計測してから同じ設定にして撮影することにした。

使用フィルム

これまで同様、「Kodak Colorplus」にする。

安いから。

発色にクセはなく、わりとスタンダードな写り方をする。ややオレンジ色になるので、レトロ感が増したりしなくもない。

再びの銀山温泉

ここまで書いたところで疲れました。

アトムレンズの影響か、やや黄色い。

しかし合焦点の描写は開放でもまぁまぁキレがあり、絞り込むとさらにキレキレになる。前期型でなくても十分オールド感を楽しめるではないか。

前期型との大きな違いは発色の鮮やかさかな。

白いはずの箇所に色が乗っているのはアトムレンズの黄ばんだ色か、フィルムのオレンジ色か。

いずれにしろこのレトロ感はたまらない。

どう見ても昔の写真で、令和の時代とは思えない。

本来ポストはもっと紅い色だけど、ご覧の通り。

過去の2機種と比べても、圧倒的にレトロ。

しかしながらピント位置の描写はキレがあって美しい。

そりゃ人気あるわ。

色鮮やかさがなく、渋い。

あー疲れた。

夜はこんな感じ。

まとめ

今回使用したSuper Takumarはオールドレンズにしては比較的状態の良いものが多く、ガッツリとレトロ感を堪能できるのでフィルムカメラやオールドレンズ初心者にはオススメ。

さらに逆光で豪快なフレアが出たりなど、オールド感満載のはずだったけど、この日はそれほど天気がよくなかったので試しはまた後日。

ではまたー

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