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編集長の異常な愛情:または私は如何にして心配するのを止めてレンズを愛するようになったか

 
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第1回・第2回CLIP山形編集長選抜総選挙1位、JRRC日本ラーメンライス評議会会長、JUA日本鰻重協会会長、全国いが餅選手権大会代表理事会長。 自称フランス人

イベントのキャンセルやら食レポは美味しいお店しか書きたくないわで、記事を書く機会を失っていたこの頃、所有するレンズでも掲載してみるかなと思ってみたりする。

レンズの写真は自然光にみせかけたストロボ撮影をして、ただ物撮りを楽しんでいるだけかもしれない。作例にならない作例を付けてみる。

CONTAX Carl Zeiss T* Planar 50mm F1.7 MMJ Y/C

所謂ヤシコンプラナーってやつ。

最近は、フィルムカメラで使用しているのでカメラごと撮影。昔のレンズなのに、開放からキレのある写りをするしボケ感は滑らかで優秀過ぎる。

強いて言えばツァイスにありがちな寄れないってことくらいで、最短撮影距離60cm。世の中にはヤシコンマニアがたくさんいるので、細かい話はその人らに任せるとして、というかそこまで詳しく知らない。

プラナー感の強いプルっと感を求めるならF1.4の方がいいらしい。だからこそこのレンズが好みだったりするのだが。

オールドレンズとしては1万円超えたりするので高い部類だけど、ツァイスを楽しむなら安いとも考えられる。次の紹介する現代ツァイスと比べたら既述のキレ感はないんだけども。作例はそのうち

ZEISS LOXIA 2/50

コシナなどの他社OEMではなくツァイスが作ったツァイスレンズで、ソニーEマウント用に作ったプラナーベースの50mmF2仕様のMFとなっている。

プラナーらしく色乗りプルプルかつキレキレな描写をし、クリアーでスッキリしつつシャドーが沈むというかトロ~ンとしている感じ。

シグマっぽいバキバキ感はないものの、繊細さは確保していてシャープに写る。開放すると収差は感じないものの、場面によってボケ感は滑らかとは言い難いときもある。個人的に思う一番の特徴は独特のトロミかな。

α7に最適化されているので、MFでもかなりピントを合わせやすい。

SONY SEL35F28Z Sonnar T* 2.8/35 ZA

上記LOXIAと違ってソニーで作ったツァイスレンズ。単焦点でF2.8で、とても小さくて軽くて気軽にスナップするなら抜群にいい。

周辺減光が目立つかなぁくらいで、クセがなくていい感じというか自然に具合に写るから使い勝手がいい。

スナップとは限らずあらゆる場面に対応できそうな、何でもありなレンズ。

SONY SEL28F20 FE 28mm F2

40mmの焦点距離が好きで、28mmで撮影しながらクロップして42mmになるなんて素敵だ、という独自解釈に基づき購入した。AFだしF2だけど小さくて軽いし安いし最高だな、と思うもののツァイスと比べると何か物足りない気がする。普通すぎるのかもしれない。

このレンズにはさらにフロント部にコンバーター レンズを装着して広角21mmと、さらに16mm魚眼にすることもできる。これは21mm↓

ウルトラワイドコンバーター「SEL075UWC」

これを装着すると21mm、開放F2.8になる。

SONY SEL2870 FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS

キットレンズなのに買わずにいたら欲しくなってきて未使用の新古品を購入した。ありがちな28~70mmをカバーし、明るくないものの軽いので使いやすい。α7シリーズのボディとセットで購入すると異様に安く購入できるので、どうせなら買っておきたい。

写りが酷いなどと批判的な言動をする者がいるものの、この安さでこの描写ならコスパ抜群というべきである。

十分にシャープであり、かといってガリガリな描写ではなく自然なので使い勝手がいい。いったいどこが酷いのかわからない。

SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN contemporary

純正EマウントにはF2.8のいわゆる大三元というのはなく、わりと最近サードパーティーから発売された。

タムロンかシグマのズームF2.8通しかソニー製ツァイスのF4通で迷い、最終的にこちらにした。

ソニーでいうG MasterとGレンズの違いは、シグマでいうArtとContemporaryに相当する、というのは間違いのようだ。

シグマのArtレンズの光学性能に匹敵する本レンズは、広角側を28mmにすることでかなり軽量化されている。

描写はキレキレ、バキバキ、シグマシグマしている。周辺まで気持ちいいほど写し出し、開放するとピント面がかなり狭くなる。

悪く言えば機械的で味がない、無感情な描写なのかもしれない。

TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO 1:1 Model 272E

90mmの中望遠単焦点マクロ、いわゆるタムキュー。定評ある描写に愛好家は長年離さないでいる。

本レンズはNikonFマウントなのでアダプターを介してα7ⅲで使用している。個人的にはタムロンのハイライトのキラキラ描写が好きではなかったのだが、本レンズにそれは感じない。

シャープでありながら、どこか柔らかさもある。少し古いので若干の収差は感じるものの、独特の感情となって返ってくる。

ニコンボディで撮影

PENTAX Super-Takumar 55mm F2

よく耳にするF1.8ではなく、海外向けに生産されたF2となるが、モノは同じで安かったからこっちにしただけ。ミラーレスカメラが普及し、オールドレンズ人気が高まるにつれ値段も上がってきた気がする。

レンズ名、スペック、シリアルナンバーの順に記載されるのはアトムレンズでスーパータクマーの王道たる玉であり、さらに一部黄文字があるのは前期型とされ、後期型よりさらにレトロ感ある描写をするらしい。

当レンズの人気は長年経過しても状態の良いものが多く、安定感があり、心地よいまでのフレアを起こしてくれる。ガッチリ逆光で開放して撮影したい。

まさにオールドレンズの代名詞的存在。

PENTAX Auto-Takumar 55mm F1.8

1958年から発売され、1961年にSuper-Takumarが発表されるまで前期型やら後期型やらいろいろあるらしい。スーパータクマーより安い場合もあるので、別にこちらでいいと思う。

レトロ感を感じるものの、描写は素晴らしく絞れば驚くほどシャープになる。

他メーカーと比べて品質が高く、60年近く経過しているのにレンズ内部、ヘリコイド、絞り羽根の状態がとてもいい。

ちなみにタクマーシリーズは、Takumar、Auto-Takumar、Super-Takumar、Super-Malti-Coated Takumar、SMC Takumarへと変遷していく。

RICOH XR RIKENON 50mm F2

和製ズミクロンと聞いたら欲しくなる。

開放しても高い描写性能があり、発色が抑えめで線が細い。よく考えたら本場ズミクロンは発色がよくて線が太く、似てるとは思えないのだった。このとおり中古市場ではいい加減なレンズ紹介が多いので注意が必要。初期型が和製ズミクロンと云われる玉なので見分け方を説明すると、XRが付き、LやSやPなどが付かないものとなる。

状態の悪いレンズが多いので、慎重に購入したい。当たりを引くとニュートラルな発色がたまらなくなる。

CANON FD 50mm F1.8

数千円で販売していたりと信じられないほど安価なものを見つけることもある。しっかりとレトロ感があるし、周辺減光はするし、趣味的に楽しむには持ってこいなのだ。

なぜか重く、最短撮影距離は60cmと寄れないが、描写は安定していて、見た目はカッコいい。

単にレトロ感を楽しむならスーパータクマーか当レンズがオススメ。

MINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.4

後玉にクモリが発生していたりと状態のいいレンズは少ないが、気長に探してようやく見つけた。

そのわりにあまり使用していないので良く知らないが、描写は柔らかく、ボケ味が綺麗。緻密で繊細な気がする。

数あるロッコールの中でもMDはコントラスト強とされる。

NIKON New NIKKOR 50mm F2

調べたけどイマイチよくわからない時代のもので、カニ爪から調べると非Aiなので1974年発売のNew NIKKORではないかと思われる。レンズのデザインが現代に近づいた頃で、最短撮影距離が45cmに短くなった。

描写は発色が良く、かなりシャープに写る。現代の安物レンズに比べたらむしろこっちの方が良かったりして、などと思ったりするほど優秀なのでオールドレンズとしての楽しみではなくなるほど。

おわりに

主にα7ⅲで使用しているレンズの紹介でした。

あー疲れた。

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