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9月の山形市野草園がオススメな理由:飛来するチョウを撮影しよう

 
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第1回・第2回CLIP山形編集長選抜総選挙1位、JRRC日本ラーメンライス評議会会長、JUA日本鰻重協会会長、全国いが餅選手権大会代表理事会長。 自称フランス人

9月になり、クソ暑い夏が終わった安堵と名残惜しい気持ちが残る今日この頃、花火大会の場所取りで日焼けした腕の皮が今頃になってムケてきた今日この頃でもあり、気持を切り替えようと蝶が乱舞すると話題の山形市野草園に行ってみた。

流石に9月中旬にもなれば、夏場の汗だくになって撮影した野草園がウソのように涼しくなり、過ごしやすくなっている。

高校生以下は無料の入場料で、高校生を装うのは無理になってきたので素直に300円を支払い入り口ゲートを通過する。その前に学生証いるか。

地図はこちら。タップすると新しいタブで巨大画像(3MB)が開きます。

キキョウ(キキョウ科)

キキョウ

入り口ゲート入ってすぐ左にある。青紫色の星型の花が鮮やかで、日本全土に分布するはずが絶滅危惧種になってしまった。

根は生薬として利用されるが、持ち帰らないように。

ツルボ(ユリ科)

ツルボ

ソバナの近くにあるのは、密に並んだ小さな花で形成される稲穂のようなカタチの紫色のツルボ

センニンソウ(キンボウゲ科)

センニンソウ

そのままマグノリア通りをまっぐす進み、ロータリー中央に移動する。

センニンソウは地を這うように茎が伸び、十字の白くて美しい花を咲かせるが、実は毒を持っている。。。

タムラソウ(キク科)

タムラソウとヒョウモンチョウ

ロータリーから右に曲がって4番コーナー(看板)から北あたりにある。

鋭くとがって見えるが、実は柔らかいタムラソウにはたくさんのヒョウモンチョウが飛来して吸密していた。

サラシナショウマ(キンポウゲ科)

サラシナショウマとヒョウモンチョウ

南に向かってクリンソウの谷に到着。サラシナショウマヒョウモンチョウに人気があり、数多く吸密にやってくる。高さが1~2mと大きく、枝先に白い小花の花穂を付ける。

ウゼントリカブト(キンポウゲ科)

ウゼントリカブト

少し戻ってロータリーから中央広場を通り、ミズバショウの谷に来てみた。

ウゼントリカブトは言わずと知れたトリカブトなので強力な毒を持っている。見た目が美しいからと食べる人はそういないとは思うが。

ノカンゾウ(ユリ科)

ノカンゾウ

林の中を移動し花の草原に到着。

どう見てもユリにしか見えないユリ科のノカンゾウは一日花で、朝開き夕方にはしぼんでしまう。

オミエナシ(スイカズラ科)

オミエナシとヒョウモンチョウ

ヒョウモンチョウはいろんなところにいるなぁと思いながら移動し、オミエナシが大量に群生しているすぐ近くの七草の庭に到着するとまたいた。沖縄をのぞく日本全土に咲くせいかよく見る気がする。漢字で「女郎花」と書く。それならば「男郎花」はあるのか調べてみたらあった。撮影わすれたけど白い花が咲き解毒作用がある。

オオケタデ(タデ科)

オオケタデ

またもや近くのキッツビューエルの庭ハーブ園)付近にオオケタデがある。東南アジア原産のタデ科の一年草で、観賞用に植えられている。高さ2mくらいになり、枝の先には淡紅色の大きい花穂が垂れ下がる。

エキナケア(キク科)

エキナケア

同じハーブ園内にある。エキナセア、ムラサキバレンギクなどとも呼ばれ、北アメリカ原産の多年草で鑑賞用として植えられるが、かつては薬草として利用されていた。だからといっていきなり食べるのはやめましょう。

スイレン

少し歩いて吉林の庭に行くと池があり、9月でもまだスイレンが咲いていた。水面に浮かぶ大きな葉と鮮やかに咲く花、水中を優雅に泳ぐ錦鯉がコラボしている姿は情緒的で美しい。

ハナトラノオ(シソ科)

ハナトラノオとカラスアゲハ

そろそろメインの蝶でも撮影しようかと、歩いた道を戻りスワンヒルの庭に着くとたくさんのハナトラノオが咲いている。

淡いピンク色の花が群生していて、どこか涼しげで懐かしい。放っておいても勝手に育つほど性質が強く、放任主義のあなたにピッタリ。

アゲハチョウに好まれ、キアゲハ、クロアゲハ、この日は珍しいカラスアゲハが飛来したところを偶然撮影することができた。

ハナトラノオとカラスアゲハ

テレビ局の若い女性が撮影していた。放送されるとまずいのでその旨伝えさせてもらった。

「私を撮影しないでください。普段はマスクを被ってプロレスラーをしています。」

『わかりました、ありがとうございます。』

と何のお礼かわからないが、冷静に返された。普段マスクならバレないだろ、とツッコんでほしかったのに。

フジバカマ(キク科)

アサギマダラ

七草の庭に戻る。毎年9月になるとフジバカマの花にアサギマダラが大量に飛来する。「アサギ」とはハネのアサギ色(青緑や水色っぽい)のことで、マダラ模様になっているのが名前の由来。

バズーカみたいな望遠レンズを装着した本格的なカメラマンが大勢飛来してやってきて、シャッターを切りまくっている。

飛ぶ姿はフワリとゆったり飛んで、フジバカマに止まって吸密するのを繰り返す。

ぶつかるほど接近しても人を警戒することはないので人気が高く、接写が可能。

アサギマダラ

長距離を移動する蝶で、このあとまたどこかへ飛んでいくのだろう。もしかしたら台湾に。

この時期の野草園は暑くなく過ごしやすいうえ、複数の種類の蝶が飛来し、たくさん花が咲いているオススメの時期となる。

あー疲れた。気が付いたら3時間も経過していた。

名称山形市野草園
(やまがたしやそうえん)
URLyasouen.jp
見頃冬以外
規模感☆☆☆大
開園時間4月~5月 9:00~16:30
6月~8月 9:00~18:00
9月~11月 9:00~16:30
入園は閉園の30分前まで
料金大人300円
高校生以下無料
駐車場あり
問合せTEL023-634-4120
アクセス山交バスターミナルからバスで約40分
山形蔵王インターから車で約20分
備考広いので熱射病注意
所在地山形市神尾832番地3
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第1回・第2回CLIP山形編集長選抜総選挙1位、JRRC日本ラーメンライス評議会会長、JUA日本鰻重協会会長、全国いが餅選手権大会代表理事会長。 自称フランス人

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