飯豊山荘:小国町の山奥に佇む登山客用の宿泊施設に源泉かけ流しの温泉があった
小国町の川入荘よりさらに南の山奥に温泉施設があった。
>川入荘
基本情報
※2021年7月現在、日帰り入浴以外の利用は中止している。以下、コロナ前の情報含む。
施設名:飯豊山荘(いいでさんそう)
URL:http://siroimori.co.jp/iidesansou/index.html
ジャンル:日帰り入浴、宿泊
アクセス:小国駅から車で約40分
源泉:飯豊1号、2号、3号、4号混合源泉
泉質:ナトリム・カルシウム‐塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉
効能(適応症):きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症ほか一般適応症
源泉掛流し(湯使い):掛け流し、加水加温なし
料金:大人500円、小学生300円
営業時間:10:00~17:00
休業日:冬期間
駐車場:〇
サウナ:×
露天風呂:×
貸切風呂:×
休憩所:〇
食事処:〇
マッサージ:×
手ぶらデータ:シャンプー、ボディーソープ、ドライヤーほか
備考:鍵付きロッカーなし
住所:山形県西置賜郡小国町小玉川663-3
小国っぽさ
小国町を通る国道113号線を駆け抜け、赤芝狭に恐れおののき、赤芝ダム付近から県道15号線へと曲がって南下する。小国町特有の山が迫ってくるほどのリアル感にはまだ慣れず、自然の中に人が住んでいる実感から隔世の感すら覚えた。
玉川沿いに道路は続き、途中渓流を眺めると真夏なのに遠くには靄がかかった場面に遭遇した。これから温泉に入り夜はホタルを撮影して帰る途中は、このあたりの道路周辺も白く霞んでいて、まさか7月にと我が目を疑った。
きっと急に気温が上昇し、水面温度とのギャップが大気中の水蒸気を凝結させたのだろうと思う。たぶん。
梅雨が明けたばかりの山形県って異常に暑い。
山奥の細道
小国は何度か訪れていて、梅花皮荘や樽口峠の一本桜を目指してきたので少し道は知っていたけど、知らない人が初めてやってくるとこの先どうなっているのかとドキドキするに違いない。そんな秘境感が伝わってくる。
>梅花皮荘
今回は途中枝分かれする梅花皮荘への道とは別方向になり、さらに山奥へと進んでいく。
周辺はまさにこんな感じになり、道路ヨコはすぐ崖で、下には玉川が流れている。アスファルトでよかった。
ちなみにこの写真は新型スマホXperia 1ⅲで撮影していて、画質はコンデジに匹敵する。ソニーの高級コンデジRX100の色がコッテリ乗った仕上がりより、むしろこちらの方が好みの人は少なくないかも。今度、この話だけで1記事書きたいくらいだ。
到着
山奥の秘境的な表現をしてしまったけど、米沢市の姥湯温泉 桝形屋に比べたら麓みたいなレベルである。
登山客が多く訪れていて、周囲の駐車場には車がたくさん停まっていた。当然ながら温泉で癒そうと午前中なのに人がそれなりにいるのだから、場所的に需要はかなりあるようだった。
写真だけ見るととてつもない秘境で、滅多に人を見かけないように想像していたけど、そうでもない。
入口入ってすぐ支払い、目の前の食堂っぽいところは営業しておらず(2021年)、右に曲がった階段を上がった先に浴室があった。
ついに温泉
それほど大きくはない脱衣所で、浴槽も数人程度、カランは1つの浴室だった。広角で撮影したので違って見えるかも。
浴槽に沿うように広い窓があり、森林が生い茂っていた。
源泉は川入荘や梅花皮荘と同じで、茶色っぽく見えるけど無色で、土類の泉質がそう印象づける。ナトリウムとカルシウムの成分が目立ち、あとはメタケイ線が124㎎と目立つ美人の湯なので肌の新陳代謝を促進させ、セラミドを整える効果がある。
若干トロミがあり肌触りがよく潤いを与えてくれるので、女性好みの湯と云えるだろう。
また、川入荘や梅花皮荘と違って源泉そのままの湯使いだった。ただし源泉は梅花皮荘付近なので、距離があるためお湯が少し古く(あるいは熟成)される。湯温は熱くはなく、真夏でも若干ぬるいかな?くらいだったけど丁度良く、長湯をしてしまった。
おわりに
さて、越後屋で蕎麦でも食べて夜のホタル撮影に備えるとしよう。
>越後屋